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全日本ロードレース選手権
2016年8月21日
全日本ロードレース選手権 第6戦 もてぎ 2&4レース
場所:栃木県・ツインリンクもてぎ

灼熱のレースを生形秀之、3連続ポールから遂に制す!
ROUND6
2016全日本第6戦2&4が8月20日・21日に栃木県ツインリンクもてぎで行われた。開催クラスはJ-GP2クラス。今回のこのレースにスズキ勢からは、ここまで4連勝で来ているTeam KAGAYAMAの浦本修充、エスパルスドリームレーシングの生形秀之、ミクニ テリー&カリーの長尾健吾らが参戦した。2&4レースでは、フォーミュラマシンのタイヤが路面にタイヤのラバーを擦り付けて走るため、二輪車はグリップに大きな影響を受ける。しかしそれもコンディションによって出方が異なることから、今回はどんな形になるのか注目された。

金曜日のART合同テストは朝8時45分から45分1本、12時40分から45分1本の合計2本の走行が行われた。1本目はフォーミュラマシンが走る前で2本目はF3走行後。しかも2本目は路面温度が上がったため、各ライダーともに1本目のタイムを上回ることはできなかった。そうした中、生形が1'54.440を出してトップタイムをマーク。2番手に浦本が1'54.453で続いた。

レースウイーク入りする前の時点の天気予報で雨の心配は伝えられていなかったが、直前になって日本近郊に台風が発生。その影響から、土曜日は栃木県地方に雷注意報が出され、早朝から激しい雨が降り出してしまった。ところが台風の影響ということで、その移動状況によって天候が急変。お昼前に雨が止むとすぐに太陽が顔を出し、午後1時5分からスタートする予選前には路面が乾き出していた。結果的にコースはほぼドライ。アンダーブリッジ内だけは雨が残ってしまったが、全車スリックタイヤでタイムアタックを行うことができた。

35分間のセッションでは中盤に浦本がトップに浮上。しかしライバルたちも続々とタイムアップを果たしてくる。残り10分間となったところで浦本が1'54秒台へタイムを入れ、再びトップに。生形も1'54秒台へ入れ、これを追いかける展開となった。浦本はラストラップに1'54.364を出すが、その直前に生形が出した1'54.281には届かず。生形はこれで3連続ポールポジション獲得を果たした。長尾は1'55.451で12番手からのスタートとなった。

決勝日も台風の影響が懸念されたが、結果的に朝から快晴となり、気温がどんどん上がる中でスケジュールが消化されていった。朝のウォームアップ走行は気温27度、路面温度35度というコンディションで行われ、浦本が1'54.830でトップ。2番手に1'55.054で生形が続く。決勝は午後1時にスタート。気温はさらに上がり、気温33度、路面温度50度という厳しい暑さの中で、22ラップというロングディスタンス設定で戦われる。ホールショットは浦本。しかし直後に浦本を関口太郎選手が抜き、浦本は2番手。さらにその浦本を生形が3コーナーでパスし、2番手に。さらにこのグループに後ろから水野涼選手が加わり、浦本はやや離されて単独の4番手走行となっていく。3周目まで関口選手、4周目から7周目まで水野選手が、8周目から10周目まで関口選手がそれぞれトップに立つ激しい先頭争いの中、生形は11周目にトップに立つと、うまくこの集団をコントロールしながらタイヤマネージメントも行い、終盤のスパートに備える。結局、一時1'55秒台に落ちたタイムをラスト4周では再び1'54秒台へ上げ、ラストラップにこのレースでの自身のファステスト1'54.469をマークして後続を抑え、生形が13年第4戦筑波以来約3年振りとなる勝利を獲得した。浦本は4位、長尾は7位でそれぞれゴールした。

ROUND6 ROUND6
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エスパルスドリームレーシング 生形 秀之(J-GP2クラス 優勝)

「もてぎ、SUGOと2連続ポールポジションを獲得し、しかも前回のSUGOではトップを走りながら思わぬ裁定によって失格となり、チーム的にも自分自身としても、本当に辛いここまでの時間を過ごすことになってしまいました。でもその流れを断ち切るには勝つしかないという強い想いをもち、このレースウイーク入りしました。予選では想定していた流れと異なる状況になってしまい、厳しかったのですがそれでもなんとかポールポジションを獲得。しかもそれも、走行後にマシンにトラブルが発生していたことが分かり、本当にギリギリのものでした。決勝は22周という長丁場なので、タイヤマネージメントをしながらトップ争いとなりましたが、うまくコントロールできました。残り3レースを全部勝つと臨んだ今回のレースでまずは一つ勝利できたので、岡山、最終鈴鹿も勝ちます。」

Team KAGAYAMA 浦本 修充(J-GP2クラス 4位)

「様々な条件を考え合わせると、今回がいちばん厳しいレースになることは事前に覚悟していました。それでも予選はまずまずの流れだったので、とにかく決勝は今まで通り、前に出てコントロールしようと考えていたのですが、思っていた以上に厳しく、それができませんでした。もう少しできることがあったのではないかと悔しい気持ちでいっぱいですが、逆に見れば厳しい中でも4位でクリアできたという考え方もできるので、岡山、鈴鹿に集中していきます。」

Result
J-GP2クラス 決勝結果
1生形 秀之エスパルスドリームレーシング42'18.111
2水野 涼ホンダ+0.428
3関口 太郎ホンダ+2.879
4浦本 修充Team KAGAYAMA+2.879
5作本 輝介ホンダ+13.285