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全日本モトクロス選手権
2015年9月13日
全日本モトクロス選手権 第8戦 名阪スポーツランド(奈良県)

熱田孝高が総合2位でランキングトップに再浮上。小島庸平は第1ヒート、トップ走行中に転倒を喫するも、第2ヒートでは3位表彰台を獲得し総合4位。小島はランキング2番手で、タイトル争いはスズキのワン・ツーに。
IA2竹中純矢はヒート2-4位で総合3位。ポイントランキングは2位と2ポイント差の3位。
ROUND8
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦近畿大会は、奈良県山辺郡山添村の名阪スポーツランドで開催された。所々に岩盤が潜む山砂主体のサンドの路面とトリッキーなレイアウトが特徴のコース。大会期間中は土曜日が晴れ。日曜日は朝方小雨がパラついたが決勝レース前には回復し、青空の下時折爽やかな風が吹く絶好のモトクロス日和となる。シーズンクライマックスの初戦、更に会場が、中部、近畿の両方からアクセスしやすいことなどから、主催者発表で土日合わせ5960名の観客が会場に足を運んで白熱のレースを楽しんだ。

IA1クラスでは、第1ヒートで3位表彰台を獲得した熱田孝高が、第2ヒートは4位と手堅くまとめ総合2位。小島庸平は第1ヒート、得意のスタートを決めて前半をリードするも、トップ走行中に転倒を喫して8位。一転第2ヒートは追い上げのレースとなるが、確実にポジションを上げて3位表彰台を獲得し、総合では4位に入賞。ランキングトップの小方 誠(ホンダ)が転倒でノーポイントに終わったこともあり、この結果熱田がポイントランキングトップに再浮上。小島は熱田と5ポイント差の2位に浮上し、終盤のタイトル争いでスズキのワン・ツー体制を構築した。
ROUND8 ROUND8
ROUND8 ROUND8

IA1クラス第1ヒート、共に好スタートを決めた小島と熱田は、ホールショットを決めた小島を熱田がフォローし、スズキのワン・ツー体制でレースをリード。中盤熱田は二つ順位を下げて4番手に後退。一方小島は、成田 亮(ホンダ)の追撃を抑えトップ争いを繰り広げるが、レース後半に転倒を喫し9番手まで順位を落としてしまう。小島の転倒で3番手に順位を上げた熱田は、最後まで集中して走りきり3位表彰台を獲得。一方小島は終盤ひとつ順位を上げて8位でフィニッシュした。

IA1クラス第2ヒート、珍しくスタートで出遅れた小島と熱田は、小島が8番手、熱田が10番手でオープニングラップをクリア。すぐに追い上げに転じた両者は、ハイペースで一気に順位を上げる小島を後方から熱田が追う形で、小島は5周目に3番手に浮上。一方熱田はやや遅れたものの、得意の粘り強い走りで後半4番手とし、小島は3位でフィニッシュ。熱田は小島から5秒遅れの4位でチェッカーを受けた。

ROUND8
IA2クラス第1ヒート、スタートを課題としてきた竹中が鮮やかなホールショットを決めてレース序盤をリード。竹中の後方では富田俊樹(ホンダ)が順位を上げ竹中に接近。竹中もこれに応戦するが、7周目にミスを犯した竹中は富田の先行を許してしまい2番手に後退する。中盤以降単独2番手走行となった竹中は、集中力を切らすとこなく最後まで確実に周回を重ねると、後続の追撃を見せつけずポジションを守って2位でフィニッシュした。

IA2クラス第2ヒート、オープニングラップ6番手で戻ってきた竹中は、3~4周目に一つずつ順位を上げて4番手に浮上すると、先行する岡野 聖(ヤマハ)をぴたりとマークしプレッシャーをかけ続けるが、攻略の糸口が掴めず、後半は逆にリードを許し単独4番手のポジションをキープ。手堅く周回を重ねた竹中はこのヒート、表彰台獲得こそならなかったものの4位でフィニッシュし総合は3位。ポイント争いで先行する能塚智寛(カワサキ)が総合11位に終わったため、竹中はランキング2位まで2ポイント差へと詰め寄った。

ROUND8 ROUND8


熱田孝高(IA1) 第1ヒート3位/第2ヒート4位 総合2位

「ランキングトップ再浮上はある意味タナボタだけど、昨日からセッティングで悩んでいたこともあって、攻めきれてなかったことを考えると、内容的にも悪くはなかったと思う。マシンのセットアップ自体は今朝になってバッチリ決まって、ただレースでは、(小方)マコトが転んだのを知ってたし、庸平も前で転倒したから、無理する状況ではなかった。実際最後の10分は抑えてヒート2にスタミナを温存した。ところがヒート2はスタート失敗して、抜き所もなくてハードなレースで4位。鬼門を無事乗り切って、残り2戦は得意なコースだから悪くないよね。ポイントよりも1戦1戦全力で勝ちに行く。ゼッケン1をやっつけないとね。」

小島庸平(IA1) 第1ヒート8位/第2ヒート3位、総合4位

「ヒート1の転倒ですが、どういう展開にすべきなのか悩んだことが要因になった気がします。無理をして抑える場面ではなかったし、2位でもいいという状況だったから、成田君を前に出すことも考えていたんです。ただ、レース中はそう簡単に抜かせることも出来なくて、結果迷いがミスに繋がってしまった。でも、一昨年ここでケガをしてその後のタイトル争いをダメにしたことを思うと、決して悲観する内容ではないし、ヒート2は(熱田)ヨッシーとガチンコのバトルで先行出来ましたからね。タイトル争いはチームメイトとの勝負になりましたが、その前にネイションズがあるんで、まずは全力を尽くすだけ。いいレースを見せて流れを掴んで帰って来ます。」

竹中純矢(IA2) 第1ヒート2位/第2ヒート4位、総合3位

「ヒート1のスタートは完璧でしたね。ただ、関東に住む自分にはどうしても乗り込みが足りてなくて、地元勢が強くて勝負に持ち込めなかった。ヒート2は前のライダーを抜きにかかって差したんだけど、そこでハイサイド。転倒はしませんでしたがその後ペースを上げることが出来ませんでした。今回タイムも出てなくて苦戦は覚悟していましたが、スタートも失敗してしまって…。次のオフヴィは地元で結果を出さなければならないけど、実はこれまでいいレースが出来てないんですよね。今回の課題を対策して、しっかりと決めたいと思っています。」

渡辺 明 監督

「ここは石混じりのサンドでハプニングが起きやすいコース。一昨年は小島がここでポイントを落としましたが、それが今回はライバルの側に出た。小島もヒート1はトップを走っていて転倒し、8位という順位はもったいなかったが、それも経験してヒート2はしっかりと走りきった。熱田も手堅くまとめて、結果ランキングトップ。タイトル争いは最後までもつれることを想定していたが、相手がノーポイントに終わったことで、チャンピオン争いは事実上二人に絞られた。だからと言って喜んではいない。最終戦が終わるまで、チーム一丸となってしっかり取り組んで行く。ライダーも自分の走りをするだけです。竹中は段々と走りが良くなって来ていて、今回ミスもあったが、結果は2位。トップとは差が開いてしまったが、残り2戦、しっかりと仕上げて2位争いを確実に制してもらいたい。」

IA1
レース1 レース2
1成田 亮(Team HRC)33:00.097
2田中 教世(TEAM TAKASE with YAMAHA)+00:16.810
3熱田 孝高(Team SUZUKI)+00:31.301
4安原 志(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)+00:40.058
8小島 庸平(Team SUZUKI)+01:02.570
1成田 亮(Team HRC)33:26.189
2新井 宏彰(K.R.T)+00:09.451
3小島 庸平(Team SUZUKI)+00:22.699
4熱田 孝高(Team SUZUKI)+00:26.973
5三原 拓也(K.R.T)+00:30.343

POINT RANKING
1熱田 孝高(Team SUZUKI)314pt
2小島 庸平(Team SUZUKI)309pt
3小方 誠(Team HRC)289pt
4成田 亮(Team HRC)283pt
5新井 宏彰(K.R.T.)267pt

IA1
レース1 レース2
1富田 俊樹(Team HRC)33:04.667
2竹中 純矢(Team SUZUKI)+00:09.478
3古賀 太基(N.R.T)+00:17.566
4田中 雅己(TEAM ナカキホンダ)+00:17.824
5小川 孝平(Team ITOMO)+00:26.986
1富田 俊樹(Team HRC)33:14.247
2田中 雅己(TEAM ナカキホンダ)+00:12.770
3岡野 聖(フライングドルフィン サイセイ)+00:19.347
4竹中 純矢(Team SUZUKI)+00:33.225
5渡辺 祐介(YAMALUBE RACING TEAM)+00:49.328

POINT RANKING
1富田 俊樹(Team HRC)384pt
2能塚 智寛(グリーンクラブ&パーク神戸RT)296pt
3竹中 純矢(Team SUZUKI)294pt
4岡野 聖(フライングドルフィン サイセイ)250pt
5田中 雅己(TEAM ナカキホンダ)241pt