クレメンデサールが総合3位獲得で今季6度目のポディウム登壇!
6月8日~9日、フランス・エルネーで開催された2013FIMモトクロス世界選権シリーズ第8戦、ロックスターエナジースズキのクレメン・デサールがRM-Z450ファクトリーマシンを駆り総合3位を獲得、デサールの表彰台登壇は今シーズンすでに6度目となった。チームメイトのケビン・ストライボスも総合7位と健闘。この日のエルネーは涼しい曇り空、3万9000人のモトクロスファンが詰めかけた。
シリーズの中でもフランス大会はことさら特別な雰囲気に包まれる。エルネーも例外ではなく、熱狂的なファンによる盛り上がりはもちろんのこと、ライダーにとっても、エルネーの険しく狭くスリッピーなコースでの厳しいレースはシーズン中盤の非常に重要な1戦となった。トラクションの良いコースながら、ところどころで路面は荒れて、攻略には熟練のテクニックが要求される。デサールとストライボスの両ライダーも、クラシカルなエルネーのコース攻略が課題となったが、とにかくスタートが勝敗を大きく左右するコースであることは明らかだった。
デサールは、両レースともにスタートからのオープニングラップでトップグループに入る安定した走りを見せた。路面を上手く捉えるものの第1レースはG・ポーリン(カワサキ)、A・カイローリ(KTM)に続く3位。第2レースではカイローリに続いて2位となり、総合3位のシャンパンファイトで、全体には大きなミスもなく手堅くポイントをゲットした。
ストライボスは、第1レースのスタートで苦しい状況に追い込まれた。オープニングラップを終えた時点では17番手、35分プラス2周のレースの間、懸命に追い上げ、11位まで順位を上げたところでフィニッシュとなった。しかしながら第2レースでは本領を発揮、ストライボスは鮮やかなコーナリングを決めながらトップ10圏内をキープし、ポディウムには届かなかったものの8位フィニッシュで、この日の総合7位を獲得した。
現時点のランキングポイントでデサールは3位をキープしており、トップのカイローリに68ポイント差、2位のポーリンに12ポイント差で、チャンピオン獲得のチャンスは十分残されている。ストライボスはランキング5位につけている。
ロック・スター・エナジー・スズキは次週末の第9戦に向け、イタリアのマジョーラサーキットへ移動する。マジョーラサーキットはWMX会場としてオーバーホールされ復活した会場であり、コースはもちろん最新設備などについても一段と注目される一戦となる。
順位 | ライダー | メーカー | Time/gap |
---|---|---|---|
1 | G・ポーリン | カワサキ |
39'21.019 |
2 | A・カイローリ |
KTM |
0'01.453 |
3 | クレメン・デサール |
スズキ |
0'23.523 |
4 | J・バンホービーク |
カワサキ |
0'43.389 |
5 | K・デダイカー |
KTM |
0'49.635 |
11 | ケビン・ストライボス |
スズキ |
1'16.250 |
順位 | ライダー | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 |
A・カイローリ | KTM |
47 |
2 |
G・ポーリン | カワサキ |
43 |
3 |
クレメン・デサール | スズキ |
42 |
4 |
T・サール |
カワサキ |
34 |
7 |
ケビン・ストライボス |
スズキ |
23 |
順位 | マニュファクチャラー | ポイント |
---|---|---|
1 |
KTM |
382 |
2 |
カワサキ |
323 |
3 |
スズキ |
321 |
4 |
ホンダ |
252 |
5 |
ヤマハ |
133 |
6 |
TM |
120 |
順位 | ライダー | メーカー | Time/gap |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ |
KTM |
39'28.802 |
2 | クレメン・デサール | スズキ |
0'10.539 |
3 | T・サール |
カワサキ |
0'11.974 |
4 | G・ポーリン | カワサキ |
0'21.491 |
5 | K・デダイカー |
KTM |
0'26.433 |
8 | ケビン・ストライボス |
スズキ |
0'53.614 |
順位 | ライダー | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 |
A・カイローリ |
KTM |
377 |
2 |
G・ポーリン |
カワサキ |
321 |
3 |
クレメン・デサール |
スズキ |
309 |
4 |
K・デダイカー |
KTM |
277 |
5 |
ケビン・ストライボス |
スズキ |
243 |
「昨日は全然上手く走れなかったので、今日は両レースともにこのような結果が出せたことに満足している。スタートもその後の走りも昨日より調子が良く、上手くいった。このコースはパスできるポイントが少ないので、とにかくスタートで前に出なければ勝てない。コースを完全に攻略できたとまではいかなかったし、難しいポイントでは慎重になった。それでも全体としては転倒もなく表彰台にも上がれて、良い結果だったと思う。すぐまたレースが続くが、精一杯頑張りたい。」
「いまひとつ調子が出なかった。第1レースでスタートが出れず、思い通りの走りもできなかった。なぜかは解らないが、ただラップを重ねるだけといった感じになってしまい、気合の入らない走りになってしまった。第2レースでは良いスタートで出たが、周りのペースについて行けず、順位を落としてしまった。先週が長距離の遠征だったのでその疲れがまだ残っているのかもしれない。この2、3日はトレーニングとコンディショニングで早くいつもの調子を戻し、イタリア大会へ向けて頑張りたい。」