ロックスターエナジースズキ 両ライダーが揃ってトップ5入り。
4月13日~4月14日、イタリアのアルコ・ディ・トレントで開催された2013FIMモトクロス世界選手権シリーズ第4戦、ロックスターエナジースズキのクレメン・デサールが総合4位、ケビン・ストライボスは総合5位を獲得、両者がトップ5入りの活躍でスズキの強さをアピールした。
イタリア北部、背後にそびえ立つ岩山風景が印象的なアルコ・ディ・トレントの会場で、2万3000人の観衆を前にクレメン・デサールはRM-Z450ファクトリーマシンと共に第1レースで堂々の3位フィニッシュ。比較的幅の狭いコースはコーナーが連続し、路面は固くスリッピーでギャップも多く、さらにライダー達のブレーキングによってできたギャップも増え、全体にパスのチャンスが少ない条件が揃っていた。そんなコース状況も影響して、デサールは2番手を走るG・ポーリン(カワサキ)を最後まで攻めあぐねた結果3位フィニッシュ。第2レースでの35分プラス2周にリベンジを図ったデサールだったが、スタート後の第2コーナーでクラッシュ、再スタートをきり、ほぼ最後尾から懸命に追い上げるも8位でタイムアップ、この日の総合4位となった。
チームメイトで同じくRM-Z 450ファクトリーマシンを駆るケビン・ストライボスは、慣れないイタリアの土質に苦戦しながら腕上がり症状と闘い、第1レース6位。第2レースはスタート後の14番手から終始ポーリンのすぐ後方にピタリとつける形で2台で徐々に順位を上げ、最後は5位フィニッシュ、総合でも5位となった。
現時点のランキングでデサールは3位となったもののポイント差はわずかなため、次週ブルガリアでの第5戦の結果次第でランキング2位返り咲きの可能性は大きい。ストライボスもラキング5位をキープしており、第4戦を終えてチーム全体は順調に調子を上げてきている。
順位 | ライダー | メーカー | Time/gap |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM |
40'31.783 |
2 | G・ポーリン | カワサキ |
0'03.045 |
3 | クレメン・デサール |
スズキ |
0'04.537 |
4 | K・デダイカー |
KTM |
0'41.728 |
5 | T・サール |
カワサキ |
0'46.724 |
6 | ケビン・ストライボス |
スズキ |
0'50.663 |
順位 | ライダー | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 |
A・カイローリ | KTM |
50 |
2 |
K・デダイカー |
KTM |
40 |
3 |
G・ポーリン | カワサキ |
40 |
4 |
クレメン・デサール |
スズキ |
33 |
5 |
ケビン・ストライボス | スズキ |
31 |
順位 | マニュファクチャラー | ポイント |
---|---|---|
1 |
KTM |
197 |
2 |
スズキ |
157 |
3 |
カワサキ |
148 |
4 |
ホンダ |
129 |
5 |
ヤマハ |
67 |
6 |
TM |
54 |
順位 | ライダー | メーカー | Time/gap |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ |
KTM |
41'03.682 |
2 | K・デダイカー | KTM |
0'06.931 |
3 | M・ナグル |
ホンダ |
0'11.561 |
4 | G・ポーリン | カワサキ |
0'17.281 |
5 | ケビン・ストライボス |
スズキ |
0'18.686 |
8 | クレメン・デサール |
スズキ |
0'33.570 |
順位 | ライダー | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 |
A・カイローリ |
KTM |
192 |
2 |
K・デダイカー |
KTM |
155 |
3 |
クレメン・デサール |
スズキ |
149 |
4 |
G・ポーリン |
カワサキ |
148 |
5 |
ケビン・ストライボス |
スズキ |
120 |
「第1レースは決して悪い内容ではなかったが、ずっとポーリンの後ろについていながら最後までパスできなかったことがとても悔しい。第2レースはスタートが上手くいって3番手につけたが、第2コーナーでT・サール(カワサキ)のバイクと接触してどこかがからんでしまったようで、実際はどうなったのかあまりわからない。再スタートした時は最後尾の方で、さらに2ラップ目にもう一度転倒があり、結果8位は情けない。もっと良い成績を出さなくては。」
「今日の結果はOKとしたい。第1レースは今ひとつ調子が上がらず、前にいたT・レオク(ホンダ)をパスするのに手間取って、ようやくパスした時はトップグループに大きく距離をあけられていた。6位という結果そのものは悪くはないが、走りにキレがなく、腕上がりもしたので自分としては満足できなかった。第2レースも具体的な作戦がひらめかないままスタートした。ジャンプセクションは好調だったが、イン側からS・シンプソン(TM)か誰かが横切るようにぶつかってきて、アウトにはじき出されてしまい、一瞬これでレースは終わったかと思うほどだった。でもその後はわりと順調に走れて、ゴーティエ(ポーリン)の後ろについて彼と一緒に順位を上げていきながら、走りに良い手応えを感じた。結局第1レースよりも第2レースの方が良い結果が出せたので、この調子をキープして来週のレースに臨みたい。レースウィークの最初から順調に行けば結果は出るだろうし、実際に表彰台を狙えるあと少しのところまで来ている。」