WMX開幕、クレメン・デサールが総合優勝を飾る!
2013FIMモトクロス世界選手権シリーズの第1戦が3月1~2日カタールで開幕、ナイター照明に浮かび上がるロサイル・インターナショナルサーキットで、ロックスターエナジースズキのクレメン・デサールがRM-Z450ファクトリーマシンと共に見事な総合優勝を遂げた。
今シーズンは、全18大会のうちヨーロッパ諸国以外での開催4大会に限り、決勝第1レースを『MX1レース(グランプリレース1)』、決勝第2レースをMX1クラス及びMX2クラス混走での『スーパーファイナル』というレース形式でおこなわれる。MX1レースを快勝したデサールは続くスーパーファイナルを2位でフィニッシュ、開幕総合優勝を飾った。
日中の暑さを避けるためナイターで開催された今大会、さらにスーパーファイナルは現地時間午後11時10分スタートという異例ともいえるタイムスケジュールの中、デサールとチームメイトのケビン・ストライボスはアウェイでの開幕戦に臨んだ。
前日のクォリファイでも2位と好調のデサールは、決勝日の2レースともに冴え渡るスタートを見せた。MX1レースでは、ホールショットを奪ったチームメイトのストライボスとのバトルを披露、ストライボスをパスするとさらに前を走るK・デダイカー(KTM)を捉え、残り10分でトップに立つとそのままフィニッシュした。
さらにスーパーファイナルでも、デサールとストライボスの2台がスタートから飛び出すと、残る40台を後方に従え、2013スズキRM-Z450の圧倒的パフォーマンスをアピール。デサールはトップ走行からA・カイローリ(KTM)にかわされたものの2位となり、昨シーズンのスウェーデン大会以来の総合優勝を果たした。
ストライボスはMX1レース、スーパーファイナル共に6位となったが、いずれもオープニングラップで好タイムをマークしており、今後の展開次第で上位獲得が大いに期待されるところだ。
ロックスターエナジースズキは、次週の第2戦会場となるタイへ飛び、早くもシリーズ・リーダーとしてのレッドナンバープレートを付けることになったデサールのマシンを再び最良の状態に仕上げる。
順位 | ライダー | メーカー | Time/gap |
---|---|---|---|
1 | クレメン・デサール |
スズキ |
40'02.285 |
2 | K・デダイカー |
KTM |
0'08.309 |
3 | A・カイローリ | KTM |
0'09.774 |
4 | G・ポーリン |
カワサキ |
0'11.672 |
5 | E・ボブリシェフ |
ホンダ |
0'13.348 |
6 | ケビン・ストライボス |
スズキ |
0'19.233 |
7 | T・サール |
カワサキ |
0'45.330 |
順位 | ライダー | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 |
クレメン・デサール |
スズキ |
47 |
2 |
A・カイローリ | KTM |
45 |
3 |
G・ポーリン |
カワサキ |
38 |
4 |
K・デダイカー |
KTM |
36 |
5 |
E・ボブリシェフ |
ホンダ |
34 |
6 |
T・サール |
カワサキ |
30 |
7 |
ケビン・ストライボス |
スズキ |
30 |
順位 | マニュファクチャラー | ポイント |
---|---|---|
1 |
KTM |
47 |
2 |
スズキ |
47 |
3 |
カワサキ |
38 |
4 |
ホンダ |
34 |
5 |
ヤマハ |
22 |
6 |
TM |
20 |
順位 | ライダー | メーカー | Time/gap |
---|---|---|---|
1 | A・カイローリ | KTM |
39'55.020 |
2 | クレメン・デサール |
スズキ |
0'07.472 |
3 | G・ポーリン |
カワサキ |
0'09.834 |
4 | E・ボブリシェフ |
ホンダ |
0'11.515 |
5 | T・サール |
カワサキ |
0'11.809 |
6 | ケビン・ストライボス |
スズキ |
0'16.592 |
7 |
J・ハーリングス |
KTM |
0'25.914 |
順位 | ライダー | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 |
クレメン・デサール |
スズキ |
47 |
2 |
A・カイローリ | KTM |
45 |
3 |
G・ポーリン |
カワサキ |
38 |
4 |
K・デダイカー |
KTM |
36 |
5 |
E・ボブリシェフ |
ホンダ |
34 |
6 |
T・サール |
カワサキ |
30 |
7 |
ケビン・ストライボス |
スズキ |
30 |
「開幕からレッドナンバープレートを取れたことは幸先が良くて嬉しいけれど、シーズンは長いのでまだそれほど意味はない。自分が楽しんで走ることが出来れば必ず良い結果につながるし、それが一番大切なことだ。今日はこれといったミスもなく走れたし、昨シーズンよりもスタートが上手くいったことが大きい。昨シーズンはケガを含めて順調にいかない事も色々あったが、今はケガも治りとても調子が良く、無理なく思いきり走れる。今シーズンは例年よりも開幕が1ヶ月早かったが、そのぶん準備がとても忙しく、頑張ってくれたチームスタッフに感謝したい。」
「開幕戦6位の結果はまずまずだと思う。最初のレースはホールショットを取って6ラップ目までトップを走った。後ろからデダイカーが迫ってきて少し慌ててしまい、ミスをした隙に何台かにパスされたが、その後は自分のペースを取り戻して走った。自分の今の乗り方についてはあまり満足していないが、スーパーファイナルでは第1コーナーを2番手で行ったので今度こそはと思い、一生懸命頑張った。せめてトップ5には入りたかったというのが正直なところだが、それほど悪い内容でもなく、シーズンはまだ開幕したばかりだし、これから調子を上げていきたい。」