暖かい日差しに恵まれたツインリンクもてぎでの日本GP初日。そしてその日差し同様、光り輝く走りをアレイシ・エスパルガロが見せ、1'45.348の好タイムをマークし、FP2で6番手に付けた。

一方のマーベリック・ビニャーレスは少し苦戦を強いられ、 1'46.464のタイムで13番手となった。

GSX-RRでもてぎを走行するのが今回初となるチームスズキエクスターの二人のライダー、エルパルガロとビニャーレスは午前中の走行を慎重にスタート。GSX-RRのマシンキャラクターには相性的に難しいレイアウトと思われたツインリンクもてぎのコースであったが、これをうまく攻略するための方法を探った。その結果、午前中のセッションでは最終的にエスパルガロ8番手、ビニャーレス13番手で終了した。

午後のセッションでエルパルガロは、バランスの良いセットアップを見付けることに成功し、午後のセッションでは常に最上位に位置することができた。コースレイアウトの真ん中あたりで見せる彼のスピードは、ライバルたちの中でも際立つ速さを見せ、その結果、明日のセッションでもこのポジションに付けることができればQ2へ進出できる6番手というポジションに付けることに成功した。

チームスズキエクスターのもう一人のライダーであるビニャーレスは午後のセッションに入っても苦戦を強いられた。ブレーキングからのコーナー進入に関して満足できる効果的なセットアップを見つけることができないながらも、ラップタイムを更新し、暫定順位13番手でこの日の走行を終えた。



「この位置で初日をスタートでき、とてもハッピーです。今日は僕にとって、とてもポジティブな一日でした。ここもてぎで速さを見せることができて、とても誇らしく思います。たくさんのスズキのスタッフが我々のレースを支えてくれていて、特にこの日本GPは彼らのお膝元で行われるレースという点で特別の意味を持ちます。彼らのハードワーク、我々に対する絶大な信頼に結果で応えることができて、とても嬉しく感じています。スズキにとって、MotoGPに復帰して最初のホームレースであり、このレースウイークの一日一日がとても大切なものです。今日のパフォーマンスはとても良いものでした。僕のクルーたちと協力し、効果的なアプローチをすることによって、アラゴンでは加速区間におけるパフォーマンスアップのヒントを見付けることができました。私たちはそのデータを分析し、効果的に作動するであろう電子制御に関するアイデアをこのもてぎに持ち込んできたのです。もちろん、引き続きより良いセットアップ方法を見付けられるよう努力していきますが、これは大きな前進です。」


「正直言って僕は今日、幸せな気分になれません。ここ2、3戦通して、バイクに関するフィーリングが良くない状態が続いており、いくつかの問題を抱えてしまっています。どのように改善していけば良いのか、そのアイデアが今の所、見付かりません。シーズン半ばまではとても良いフィーリングでレースを戦うことができていたのですが、今現在、僕はこの問題を解決するためのセットアップ方法を見付けられずにいます。これは今日一日の走行を無駄にしてしまったことを意味し、僕のマークしたラップタイムは、僕自身が望むレベルからはほど遠いものです。より良いセットアップを見付ける作業を引き続き行わなければなりません。ベースセッティングは良く、セットアップのためのアプローチもまだ良いと感じていますが、明日はより効果的なセットアップを見付けるため、ハードな作業をし続けることが必要となります。」


「アレックスにとってはとてもポジティブな週末のスタートとなりました。安定して上位に付けることができ、最終的にもとても良いポジションでこの日の走行を終えることができました。我々は未だ改善できるポイントを持っていますが、今日のこの順位は満足できるものです。今日、アレックスは良いマシンセットアップと、今日の作業をまとめる良い方法を見付けることができました。一方のビニャーレスに関しては、少し苦労してしまっています。安定して速く走るためのフィーリングを未だ得られず、彼の望むような走りができるような状態になっていません。そのために彼は、セットアップに関する自信を少し失っています。我々にはもっと詳しく状況を分析する作業が求められており、もっとコースにフィットさせたマシンを彼に提供できるようトライを続けなければなりません。」