軽量パワフル・コンパクトな
ドライサンプエンジン

水冷単気筒エンジン

初代DR-Z400Sに搭載されたコンパクトで力強い398cm3水冷単気筒DOHCエンジンは、高性能な4ストロークエンジンとして高い技術力を集結したものでした。
DR-Z4SMのエンジン開発にあたり、基本設計をゼロから見直し、最新の排出ガス規制に適合しながらも全回転域で力強いトルクを発生させ、スロットル操作に対するレスポンスとコントロール性を持つエンジンを目指し開発を進めました。
スーパーモトモデルに求められる軽量かつパワフルなエンジンを目指して、最低地上高の確保とマスの集中化に貢献するドライサンプ潤滑方式を採用するなど、必要な特性を持たせつつ、最新の排出ガス規制、騒音規制に対応しています。

バルブ

チタン製インテークバルブとナトリウム封入中空エキゾーストバルブを採用。
耐久信頼性を確保しつつ軽量化することで、出力性能と排出ガス低減の両立を図った最適なカムプロフィール設計実現に寄与しています。

カムプロフィール

吸・排気カムのプロフィールを最適化し、低速トルクの向上、低回転域での粘り強いパワー、そして高回転域でのパンチの効いたパワーデリバリーを実現。
吸気カムは最大リフト量を増加させることにより吸入空気量を増加させ、さらにカムタイミングを最適化することで低回転域でのトルク向上を達成。排気カムは作動角を変更することでバルブのオーバーラップ時間を短縮でき、出力性能の向上と排出ガスの低減に大きく貢献しています。

ピストン

ピストンの外形プロフィールを最適化したことにより、メカニカルロスの低減とよりスムーズで静かなエンジン作動を両立。

デュアルスパーク

着火性に優れるイリジウムプラグ2本を採用し、低回転域での燃焼効率の向上とスムーズなパワーデリバリーを実現。具体的なメリットとしては、よりリニアなスロットルレスポンス、低燃費、低排出ガス、エンジンの始動性の向上、安定したアイドリングなどが挙げられます。

フューエルインジェクション

キャブレターからフューエルインジェクションシステムに変更されたことにより、エンジンの粘り強さや制御性がより感じられるようになりました。
理想的な空燃比を実現することで、スムーズな出力特性、優れたレスポンス、始動性の向上、そして高地や寒冷地での使い勝手の向上も実現。
また、燃焼効率向上と低燃費化のため、10ホールフューエルインジェクターで燃料噴射を最適化しました。

エアクリーナーボックス

エアクリーナーボックスは、容量や出口形状に至るまで吸気抵抗の低減を徹底追求。インレットチューブの長さや口径も、吸気音と出力フィーリングの最適なバランスを実現するよう設計しており、鋭いスロットルレスポンスと力強い低速トルクを発生します。
また、リアフェンダーとシートの間に新たな開口部を設けることでエアクリーナーボックスへの空気の流入をスムーズにしています。

エキゾースト

ライダーの脚を熱から守りながらもスリムなボディ形状を実現する二重管マフラーを採用。
エキゾーストパイプとマフラーはいずれもステンレス製を採用し、外観の質感の向上に貢献しつつ、オフロードの走破性を損なわないコンパクトかつアップライトな設計になっています。

スズキクラッチアシストシステム(SCAS)

オンロードからオフロードまで幅広い使用環境において、確実なクラッチの操作性を重視した設定とした。
ライダーのクラッチ操作をアシスト、軽量化にも貢献。スリーブハブとプレッシャディスクに設けたアシストカムとスリッパーカム構造により、加速時にはアシストクラッチとして機能し、エンジントルクを効率良く伝達しながらレバーの操作力を低減し、長時間のツーリングでの疲労を軽減。減速時のシフトダウン時には、急激なエンジンブレーキと後輪のホッピングを低減するスリッパー機能を持ち、減速時の車体挙動の安定化に貢献している。

スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)

スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)は、先進の電子制御ライダー支援システムで構成しています。
それぞれのシステムは、ライダーの技量や経験、その時の気分や走りに合わせて、自由にセッティングが可能。
よりコントロールしやすく、快適で疲れにくいライディングの実現に役立ちます。

  • S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)とは、スズキの電子制御システムの総称です。

電子制御スロットル

エンジンコントロールモジュール(ECM)の利点を活かし、スロットルバルブの作動をきめ細かく制御することで、ライダーのスロットル操作とエンジン出力特性との関係性を精密に調整できるセッティングが可能となっています。
このシステムの優れたコントロール性を活用することで、スズキドライブモードセレクター(SDMS)の各モードが最適化され、ライダーの操作に忠実に応えるスロットルフィーリングを実現。
さらに、より人間の感性にフィットするため、あえてスロットルケーブルを介したライド・バイ・ワイヤ方式を採用。遊びの調整が可能になるだけでなく、ケーブルがたわんだ状態から張った状態に移行する際のフリクション(摩擦)や荷重変化もライダーが感じ取れるため、スロットルの遊びの終点からスロットルバルブが開き始める位置を把握しやすくなり、スロットル開けはじめの繊細な操作が可能になる。

スズキドライブモードセレクター(SDMS)

走行シーンや路面状況、好みのライディングスタイルに合わせて、出力特性の異なる3つのモードを選択可能。最高出力は変わらず、出力フィーリングの違いを特に低速域から中速域で顕著に体感できるように設定。各モードの設定は、最適なパフォーマンスを実現するためにチューニングされ、徹底的にテストしています。
モードAは、スロットルを開けたときのレスポンスが最も鋭く、エキサイティングな加速を実現します。エンジンパワーをフルに活かすようにチューニングしており、良好な路面でのアグレッシブな走りを楽しむのに適しています。
モードBは、自然なスロットルレスポンスで、リニアなパワーデリバリーを特徴としています。幅広いライディングスタイルや路面コンディションにフィットする、満足度の高いセッティングバランスを目指しました。
モードCは、ソフトなスロットルレスポンスと穏やかなトルク特性です。快適性を優先したセッティングで濡れた路面や滑りやすい路面でのライディングに適しています。

スズキトラクションコントロールシステム(STCS)

前後輪の速度センサー、スロットルポジションセンサー、クランクポジションセンサー、ギヤポジションセンサーの情報により、リヤタイヤのホイールスピンを検出した際、速やかにエンジン出力をコントロールしています。
ライダーは1・2・G(グラベル)・OFFの4つのモードから選択可能。モード1は乾いた舗装路面向けで、モード2は濡れた舗装路面向け。DR-Z4SとDR-Z4SMは、同じ路面での走行を想定したセッティングだが、サスペンションやタイヤの違いに合わせた専用チューニングを施しています。

  • トラクションコントロールシステムは、走行を補助するシステムであり、スリップ(スピン)の発生や転倒を完全に防止するものではありません。機能には限界がありますので、システムに頼らず安全運転を心がけてください。

G(グラベル)モード

システムの介入が最も少ないGモードは、オフロードでも駆動力を保持し、高い走破性と安定した旋回性をサポートします。
主にフラットダートにより焦点を当て、一定のスピンを許容することでスーパーモトらしいスポーティーさをより体感でき、経験の浅いライダーでも安心して走ることができます。

  • Gモードは一定量のリヤタイヤスリップを許容します。舗装路面では使用しないでください。

スズキイージースタートシステム

ワンプッシュで始動が可能なスズキ・イージースタート・システムを装備。スターターボタンを押すと
一定時間スターターモーターが回転。
ECM(エンジンコントロールモジュール)が始動状況を認識してスターターモーターを止めます。
ギヤポジションがニュートラルの場合は、クラッチを握らなくてもエンジン始動することが可能です。

NEXT STEPS

  • 展示車・試乗車検索
  • カタログ請求