POWERFUL V-TWIN ENGINE

Vツインエンジン

1,036cm3水冷4ストローク90°VツインDOHC4バルブエンジンを搭載。Vツインエンジンならではの鼓動感とパワフルなエンジンフィーリング。低中回転域のトルクを維持しながら高回転域での伸びがある、よりVツインらしい特性。
スロットルボディは電子制御とすることで、緻密な開度制御を行い、冷感時から暖気まで安定して排出ガス低減を実現している。
エンジンをより快適に、より扱いやすくするため、双方向クイックシフトシステムの導入とトランスミッションを最適化した。

スズキクラッチアシストシステム(SCAS)

スズキクラッチアシストシステム(SCAS)の採用により、ライダーの負担を軽減。傾斜したクラッチプレートドライブカムが内蔵され、加速時にはアシストクラッチとして機能し、エンジン出力を効率よく伝達しながらレバーの操作力を低減し、長時間のツーリングでの疲労を軽減。
シフトダウン時には、クラッチプレートの圧力を下げスリッパークラッチとして機能し、スムーズなシフトダウンを実現。

デュアルスパークテクノロジー

1気筒あたり2本のスパークプラグを持つデュアルスパークテクノロジーは、着火性の高いイリジウムプラグを採用。プライマリースパークプラグは燃焼室の中央に、セカンダリースパークプラグを側面に配置。各プラグに独立したイグニッションコイルを設けることで、点火時期を個別にコントロール。両スパークプラグの点火時期位相差を適切に制御することで全域の燃焼を改善し、パワーフィーリングと排出ガス低減の両立を図っている。

ピストン

ピストンは、軽量化と剛性の両立。ピストンリングには、軽量・コンパクトな薄型を採用することで、メカニカルロス低減と信頼性確保に貢献。
ピストンの上部にはアルマイト処理(陽極酸化)をして、耐久性を高めている。

エキゾーストバルブ

インテークバルブ(左)/エキゾーストバルブ(右)

スズキ二輪車で初めてナトリウム封入エキゾーストバルブを採用。燃焼室内の温度を下げるとともに軽量化を実現し、耐久性も向上した。

トランスミッション

1速と6速の減速比を見直した。1速は1~5速のつながりがよりスムーズになるようギヤ比を設定。また、6速のギヤ比を最適化することで高速道路での走行をより快適にした。
2次減速比も変更し、パワフルな加速を演出。

エキゾーストシステム

2in1エキゾーストシステムは、Vツインエンジンらしい心地よい排気音を演出。大型触媒を配置し、平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応。

Suzuki Intelligent Ride System (S.I.R.S.)

スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)を搭載。
路面の変化やライダーの好みに合わせ最適な設定を提供。ライダーが求めるニーズに合わせたパフォーマンス特性を最適化。
ライディングに集中できるようS.I.R.S.がアシストすることで、ライダーの疲れを軽減し、走る楽しさをさらに感じることができる。

  • S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)とは、スズキの電子制御システムの総称です。

車両の動きと姿勢を検知するIMU(慣性計測ユニット)

ボッシュ製6軸IMUを採用。ピッチ、ロール、ヨーの3軸の角速度センサー(ジャイロメーター)と前後、左右、上下の3軸加速度センサーを1つのコンパクトなユニットに装備。車両の動きをリアルタイムに検知することにより、S.I.R.S.のシステムを制御。

スズキドライブモードセレクター(SDMS)

3つの走行モードから任意のモードを選択し、エンジン制御マップの切替が可能。最高出力は変わらず、出力フィーリングの違いを体感できるように設定。各モードはスポーツアドベンチャーツアラーとしての性能を最大限に発揮できるようセッティング。天候や、路面状況における様々な走行状態において、ライダーの好みに応じたモードを選択することで、トラクションコントロールシステムと合わせてライディングをサポート。

スズキトラクションコントロールシステム(STCS)

前後輪の車輪速センサー、スロットルポジションセンサー、クランクポジションセンサー、ギヤポジションセンサー及び車両の動きや姿勢の情報により、リヤタイヤのホイールスピンを検出した際、速やかにエンジン出力を低減する。路面の状況やライダーの経験値などに合わせて、3モード(+OFF)からシステムの介入レベルが選択可能。エンジン出力を効率よく路面に伝え、より快適なライディングを楽しむことができる。

  • トラクションコントロールシステムは、走行を補助するシステムであり、スリップ(スピン)の発生や転倒を完全に防止するものではありません。機能には限界がありますので、システムに頼らず安全運転をお願いします。

ヒルホールドコントロールシステム

上り坂で停止後の発進時に車両の後退を抑制するシステム。上り坂でブレーキをかけ完全に停止すると、IMUの情報から車体姿勢を推定。ブレーキを放しても約30秒間リヤブレーキを自動的に作動。これにより、再スタートする際、後退を最小限に抑えながら、スムーズな坂道発進をサポートする。

●ヒルホールドコントロールシステムが作動中の場合はメーターに「H」マークが点灯します。左ハンドルスイッチで「OFF」にできます。

ロードディペンデントコントロールシステム

車両の荷重状態に応じてライダーの制動操作をアシスト。常にブレーキの入力に対する減速度を学習し、先のブレーキングに対して減速度が変化している場合に、連動ブレーキがブレーキ圧を補正する。
二人乗りや、荷物を積載している場合などで制動距離が伸びた場合、連動ブレーキのブレーキ圧を補正し、一人乗り或いは荷物の積載が無い状態の制動距離に近づける。反対に、二人乗りから一人乗りに変えた場合、又は荷物を下ろした場合でも学習を行い、連動ブレーキのブレーキ圧補正量を一人乗りの状態に戻す。

  • オフにはできません。制動距離は、道路状況に応じて変化します。コーナーの手前では十分に減速するなど、走行環境に合った安全運転を心がけてください。

電子制御スロットルシステム

エンジンをきめ細かく制御することができ、リニアでスムーズなスロットルフィーリングを実現。このシステムの優れたコントロール性を活用することで、SDMSの各モードを最適化。スポーツアドベンチャーツアラーとして様々なシーンで、ライダーに忠実に応えるスロットルフィーリングを実現。また、双方向クイックシフトシステムなどライダーを補助する有効な電子制御システムの導入を可能とし、乗り易さと高い操作性に貢献。

双方向クイックシフトシステム

ライダーがクラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ/ダウンが可能なシステム。OFFにすることもできる。
シフトアップ時、自動的に出力をカットし、トランスミッションギヤドッグに噛合っている駆動トルクの負荷を瞬間的に抜く。アクセル全開でもスピーディなシフトアップが可能となり、ほぼ連続的な加速を得ることができる。シフトダウン時は、スロットルやクラッチ操作をすることなく、自動的にスロットルバルブを開く。エンジン回転数を僅かに上げ、ギヤドック負荷を瞬間的に抜くことでスピーディかつスムーズなシフトダウンを行うことができる。
各ギヤ、各回転域で最適なセッティングとすることで、快適なシフトフィーリングを実現。ギヤシフトを繰り返す状況での操作回数を大幅に削減することにより、ライダーの疲労を軽減。

クルーズコントロールシステム

ライダーがスロットルを操作することなく設定速度を維持できるシステム。長距離を快適に走行できる。クルーズコントロールは2速以上2,000rpm(車速約30km/h)~速度設定が可能。セットした速度をキャンセルした後でも、前回セットした設定速度に戻すレジューム機能も装備。システム状態はマルチインフォメーションディスプレイに表示される。

モーショントラックブレーキシステム

6軸のIMUとABSコントロールユニットを組み合わせるシステム。ブレーキ入力した際に前後輪の車輪速センサー及びIMUから得た情報を基にABS介入の要否を判断。介入する場合はこれらの情報に応じた高度な制御を行う。
また、前後のブレーキを連動させるコンバインドブレーキシステムも搭載。モーショントラックブレーキシステムは、ABSとコンバインドブレーキの連携により、車輪をロックさせずに効率よく減速することを可能としている。
ABSは2つのモードから介入を選択することが可能。

  • ABSは制動距離を短くするためのシステムではありません。コーナーの手前では十分に減速するなど、走行環境に合った安全運転を心がけてください。

スロープディペンデントコントロールシステム

下り坂を走行しているとき、ライダーがブレーキ操作を行った場合に、IMUが車体姿勢を検知し、勾配に応じてABSの作動を最適化することで、後輪のリフトを減らすことにより安定した制動を行う。

スズキイージースタートシステム

ワンプッシュで始動が可能。スターターボタンを押すと一定時間スターターモーターが回転。ECM(Engine Control Module)が始動状況を認識してスターターモーターを止める。

ローRPMアシスト

発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて制御。発進時のエンジン回転の落ち込みが緩和され、スムーズな発進を実現。また渋滞時の低速走行や、Uターンの際もエンジン回転の落ち込みを感じにくくユーザーをサポート。スズキクラッチアシストシステム(SCAS)とあわせて、スムーズで楽な発進を実現。

G(グラベル)モード(V-STROM 1050DE only)

V-STROM 1050DEでは、スズキトラクションコントロールシステム(STCS)の3モード(+OFF)に加えG(グラベル)モードを設定。システムの介入が最も少ない。
グラベル路でも駆動力を保持し、高い走破性と安定した旋回性をサポート。

  • Gモードは一定量のリヤタイヤスリップを許容します。舗装路面では使用しないでください。

リヤABS OFF(V-STROM 1050DE only)

V-STROM 1050DEには、グラベル路などを走行するときに、必要に応じリヤブレーキのABSの作動をオフにすることができる機能を追加。

NEXT STEPS

  • 展示車・試乗車検索
  • カタログ請求