環境への取り組み

スズキクリーンオーシャンプロジェクト

水があることで私たちの生活が成り立ち、また我々のマリン事業も成り立っていることに感謝し、船外機が使用される海、河川、湖を中心に、社員及びその家族にてボランティアによる清掃活動を2010年より毎年実施してきました。2011年以降は活動名を「クリーンアップ・ザ・ワールドキャンペーン」として世界に活動の環を広げ、2023年には、4,000名近くの方々に参加いただくことができ、参加累計は17,000人を超えました。また、この活動は、環境省が進めるキャンペーン「プラスチック・スマート」の趣旨と合致することから、2018年よりこの活動にも登録し、その取り組みは環境省ホームページでも掲載されています。

このように、スズキグループは世界中の代理店と協力し、水辺の清掃活動を実施してきましたが、近年、世界的にプラスチックごみ問題への取り組みが活発になる中、当社もこれまでの清掃活動に加えて、プラスチック削減にも貢献する活動へと社会貢献のあり方を見直す時期に来ています。我々が海洋プラスチックごみ問題への解決に取り組む決意を表明すべく、新たなプロジェクト「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」を立ち上げました。

2023年12月現在

  • スズキクリーンオーシャンプロジェクト ロゴ

  • 3つの柱 1 クリーンアップ・ザ・ワールドキャンペーン 2 プラスチック梱包資材の削減 3 海洋マイクロプラスチックの回収 3つの柱 1 クリーンアップ・ザ・ワールドキャンペーン 2 プラスチック梱包資材の削減 3 海洋マイクロプラスチックの回収

活動

1.クリーンアップ・ザ・ワールドキャンペーン

「クリーンアップ・ザ・ワールドキャンペーン」は、環境問題に取り組むスズキクリーンオーシャンプロジェクトの原点です。
スズキは2010年から清掃活動を続けており、現在では全世界に活動を広げています。

2010年以降の 
延べ参加者数

20,024

2024年8月現在

参加国

  • 参加国マップ

    2023年8月現在

2.プラスチック梱包資材の削減

地球環境に配慮するため、製品のプラスチック包装の削減にも取り組んでいます。
2023年10月までに、52tのプラスチックを削減しました。

スズキ船外機

2021年9月より、プラスチック製のガムテープやプラスチックバンドなどの一部の材料を、環境に配慮した素材に切り替えています。

スズキ船外機用純正部品

2020年10月生産よりスズキ船外機用純正部品の包装材の一部をプラスチック製から紙製に変更しました。
毎年5トン以上のプラスチックの削減を見込んでいます。
今後も包装材のプラスチック使用量の削減に努めていきます。

  • スズキマリン 純正部品のパッケージ BEFORE プラスチック製 AFTER 紙製

3.海洋マイクロプラスチックの回収

私たちが開発したマイクロプラスチック回収装置(MPC)は、海洋プラスチック廃棄物問題の解決策の一つになると考えています。
この装置は、船外機のエンジン性能に影響を与えずにマイクロプラスチックを回収することができ、また環境にも優しい装置です。
MPCは2023年モデルより、DF140BG/115BGとDF140B/115B/100Cに標準装備されています。

特長

エンジンの冷却に使用後の戻り水を有効活用するため、エンジン性能には影響しない

  • 海洋マイクロプラスチック回収装置の図①

  • 海洋マイクロプラスチックの回収装置 イメージ図

  • マイクロプラスチック回収装置取り付け時の模式図と通常モデルの模式図をあらわしたイメージ図

回収物

MPCのモニタリングテストで採取した試料を分析した結果、世界中のすべてのサンプルからマイクロプラスチックが見つかりました。

  • アクリル、セロファン、エポキシ、ナイロン、PET、ポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン、ビニルエステル
  • 回収物 全サンプル

    全サンプル

  • 回収物 分離後

    分離後

モニタリングテスト

マイクロプラスチック回収装置のモニタリングテストを世界16地域で行いました。

  • モニタリングテスト実施 世界地図

適用機種

プロフリーダイバー岡本美鈴氏の環境への取り組み

プロフリーダイバーの岡本美鈴氏のボートにも、マイクロプラスチック回収装置付きの船外機が使われています。
特設ページでは岡本氏の環境への思いや取り組みについてご紹介しています。

海や河川、湖をきれいにするため、
スズキは世界中の皆様とともに、
「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」を
推進していきます。