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バウティスタ 次戦へのスズキのポテンシャルを証明。

8月14日、チェコ・ブルノで開催されたMotoGP世界選手権第11戦、リズラスズキのアルバロ・バウティスタは、自己最高ポジションの2番手争いを展開、しかしながら残り6ラップでクラッシュに見舞われリタイヤを余儀なくされた。
14番グリッドスタートのバウティスタは、スタート直後から抜群の追い上げを見せた。1ラップを終えて10番手に浮上、4ラップ目には7番手となり、着々とトップグループに迫り、安定した走りでポディウム圏内の好ラップタイムを刻みながら、とうとう他の4台との2番手争いに加わった。さらにバウティスタは、前を走るV・ロッシ(ドゥカティ)との差を詰めると、レース終盤で勝負を仕掛けるかに見えたが、16ラップの第13コーナー進入時にスリップダウン、グラベルへと滑り込んだ。幸い怪我などのダメージはなく、バウティスタは再スタートを試みたがそれは叶わず、無念のリタイヤとなった。好成績が期待された展開だっただけに、この一瞬の出来事にはバウティスタ自身も狼狽を隠しきれなかった。
温暖な晴天に恵まれたこの日のブルノサーキットには15万5400人の観客が詰めかけ、レースは現在ポイントリーダーのC・ストーナー(ホンダ)が優勝を飾った。次戦は8月28日、インディアナポリスで開催。先月のラグナセカに続き、リズラスズキは再び大西洋を渡りアメリカ入りする。


- ポール・デニング 監督
「ジョン・ホプキンスが金曜を走り終えた時点で私に話したのは、(ホプキンスがバウティスタの代理で参戦した第2戦)ヘレスの時から比べてチームは格段に進化しており、ポディウム獲得を目指すレースができる、ということだった。これはスズキのエンジニア達にとってもグッドニュースであり、アルバロが証明してくれた今後の可能性と共に、新たなシャーシと新たなエレクトロニクス戦略、新たなセッティングのいずれも正しいことを確信させてくれた。そのようなわけで期待も高かっただけに、決勝でジョンがDNS、アルバロがDNFという結果はあまりに残念な事態だった。スズキのためにこれからのレースにベストを尽くして取り組み、幸運を掴みたい。 残り6ラップでのアルバロのクラッシュは紛れもない事実であり、スポンサー、ファン、友人などチームを応援してくれるすべての方に申し訳ない思いだ。しかしレース内容としては、一層のポテンシャルを示している。14番グリッドからのスタートで、1ラップ目で10番手、D・ペドロサの転倒も幸いして4ラップ目では7番手に上がった。後方スタートからの追い上げ走行ながら、アルバロがクラッシュするまでの平均ラップタイムは、じつにJ・ロレンソ(ヤマハ)、B・スピース(ヤマハ)、V・ロッシ(ドゥカティ)よりも速く、A・ドヴィツィオーゾ(ホンダ)とM・シモンセリ(ホンダ)のわずか0.2秒落ちだった。さらに昨年の平均ラップタイムと比べて1.8秒も短縮している。また8、9、10ラップと12ラップでは2位のタイム、11ラップでは3位のタイムを出している。クラッシュの前、アルバロは2位に3秒後方まで迫っていた。アルバロの最高速度は298.3km/hで全体の4番目、トップとはわずか2.7km/h差だ。 ジョンのプロ精神に満ちた姿勢と、ジョンが走る機会を与えてくれたスズキとリズラ、フィクシィに改めて御礼を申し上げたい。そして素晴らしい頑張りを見せてくれたアルバロについては、予選でより良い結果を出し、決勝を走りきって、アルバロとリズラスズキの持つポテンシャルを証明しなくてはならない。アルバロを信頼し、インディアナポリスでは必ず良い結果を出したい。」
| 順位 | ライダー | メーカー | Time/gap |
|---|---|---|---|
| 1 | C・ストーナー |
ホンダ |
43'16.796 |
| 2 | A・ドヴィツィオーゾ |
ホンダ |
+6.532 |
| 3 | M・シモンチェリ |
ホンダ |
+7.792 |
| 4 | J・ロレンソ |
ヤマハ |
+8.513 |
| 5 | B・スピース |
ヤマハ |
+10.186 |
| 6 | V・ロッシ |
ドゥカティ |
+12.632 |
| DNF | アルバロ・バウティスタ |
スズキ |
+6Laps |
| 順位 | ライダー | メーカー | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | C・ストーナー |
ホンダ |
218 |
| 2 | J・ロレンソ |
ヤマハ |
186 |
| 3 | A・ドヴィツィオーゾ |
ホンダ |
163 |
| 4 | V・ロッシ |
ドゥカティ |
118 |
| 5 | D・ペドロサ |
ホンダ |
110 |
| 6 | B・スピース |
ヤマハ |
109 |
| 14 | アルバロ・バウティスタ |
スズキ |
39 |








「転倒リタイヤは非常に悔しいけれど、同時にトップグループを走れたことはとても嬉しく、複雑な気分だ。何より嬉しかったのは、後方グリッドスタートから追い上げて2番手争いまで行ったことだ。スタートを上手く出て、最初のいくつかのコーナーで何台かパスし、まもなくトップグループに追いついた。そこからは最大限に頑張った。限界まで攻めていっても、すべてコントロールできていた。しかしラスト6ラップでフロントがスリップした。そのコーナーの進入は、前周回までまったく問題なく走っていた所だったので、転倒したのが不思議だった。 支えてくれたチーム全員とすべてのスポンサーに心からありがとうと言いたい。今回はワイルドカードで出場したジョン・ホプキンスとの2台体制だったが、決勝は自分1台になり(公式練習で転倒したホプキンスはDNS)、さらにDNFという厳しい週末になったことはとても残念だ。好成績を期待したが、まさかの結果になってしまった。全体にはレースペースもリズムも良いので、今後のレースで頑張って結果を出したい。クオリファイでもっと良い順位につけて、決勝では前方グリッドからスタートしたい。それができれば必ず良い結果に結びつくだろう。」