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全日本ロードレース選手権
2019年9月1日
全日本ロードレース選手権 第6戦 スーパーバイクレース in 岡山
会場:岡山県・岡山国際サーキット

雨の不安定なコンディションの中、TK SUZUKI BLUE MAX津田が5位獲得
8月31日、9月1日に岡山県にある岡山国際サーキットで、全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦スーパーバイクin岡山が開催された。このレースにスズキ勢からは、ヨシムラスズキMOTULレーシングの加賀山就臣、渡辺一樹、TK SUZUKI BLUE MAXの津田拓也が参加した。

1週間前に行われたテストはドライの中で行われ、渡辺が総合4番手、加賀山が7番手、津田が12番手と上位に付けることができた。

事前テストはドライで行うことができたがその後、西日本地方に活発な梅雨前線が停滞し、九州では記録的な豪雨となるなど、レースウイークは3日間とも雨予報が出ていた。予報通りに金曜日は朝に雨が降った後に止み、徐々に路面が乾いていくコンディションとなった。この日のART合同テスト1本目は渡辺が1'29.470で2番手となり、順調な滑り出しを見せた。これに加賀山が4番手と続き、津田は19番手となった。午後はJSB1000クラスのセッション直前に小雨が一瞬だけ降り、ハーフウエットから乾いていくコンディションの中で行われ、渡辺が1'28.197で午前に続く2番手。加賀山は1'28.976で6番手、津田が1'30.556で14番手に付けた。

土曜日は朝から快晴となり、午後2時からJSB1000クラスの予選が行われた。今回の予選フォーマットは、最初の35分間にQ1が行われ、トップ10名が次の15分間のQ2に進める。Q1では渡辺が1'28.079で4番手、加賀山が1'28.899で7番手となりQ2へ進出。残念だったのが津田で、Q2進出まであと一歩となる11番手だった。Q2では、加賀山が1'28.330のタイムをマークして6番手となった。しかし、ここまで好調だった渡辺はタイムアタックに入った直後に転倒してしまったことから全開アタックができず、1'29.130のタイムで10番手となった。

日曜日は予報通り、どんよりとした朝となった。8時から始まるフリー走行は、小雨が瞬間的にパラパラと降り、しかもその雨粒が大きく、継続的に降りそうな気配を見せるが、瞬間的な降り方を断続的にしているため、全クラスともにドライ用タイヤで走行することができた。しかし午後からのレースとなったJSB1000クラスは雨が降り出し、フルウエットの中で行われることになった。

決勝レースでは渡辺、加賀山ともに好スタートを見せ、オープニングラップを5番手、6番手でクリアする。また津田も8番手まで順位を上げる。急なコンディション変化のため、各ライダーともに探りながらの走行となっているが、津田は2周目に1'43"401、3周目1'41"665と41秒台へ入れると、そこから安定して41秒台でラップする。このため、4周目には渡辺、加賀山をパスして5番手へ浮上する。残念なのが渡辺で、決勝中にマシントラブルが発生し、2周目、3周目と42秒台だったが、4周目に44秒台までタイムを落とし、5周目は42秒台まで持ち直すが7周目には1'45"887と苦しい走りを強いられることになってしまう。結局、24周のレースを津田は安定して5位を守り切り、今季最上位でチェッカー。加賀山6位、渡辺は10位でゴールした。

J-GP2クラスには、スズキGSX-R600を駆ってミクニ テリー&カリーから尾野弘樹が参戦。予選5番手からスタートし、赤旗中断されたウエットのレースを6位でフィニッシュした。


ヨシムラスズキMOTULレーシング No.12 加賀山 就臣
(JSB1000クラス 予選6番手・決勝6位)
「前回のもてぎのレースでの反省から、今回は8耐でチームが開発したパーツを投入して事前テストから走りました。それが功を奏してマシンもまとまり始め、タイムも上がっていくのですが、現状で一番のテーマとしているトップとの差はなかなか詰めることができず、苦労していました。テストの最後でいつも使ってきているタイヤと異なるスペックを入れたところ、マシンのフィーリングが大きく関わって印象が良くなり、そこから良い流れで進めることができました。レースウイークはその流れのまま入り、Q1では順位こそ6位と定位置でしたが、上位との差は確実に詰められているという手応えがありました。決勝はぜひドライでその感覚を検証したかったのですが雨になってしまい、ドライから急にウエットというコンディションの急変に対し、自分はブリヂストンタイヤでのデータがないことから、チームと相談して今までのデータなどからアジャストしてみたのですが、思うようなセッティングにはならず、苦しい決勝となってしまいました。でも今回、ウエットのデータも取れたので、次に雨のレースが来たら、もっと勝負できる状態に持ち込めると思います。リザルトは今までと変わらずの6位ですが、貴重なデータの取れた、収穫のあるレースだったと思います。」

ヨシムラスズキMOTULレーシング No.26 渡辺 一樹
(JSB1000クラス 予選10番手・決勝10位)
「もてぎのレースの反省からトップとの差を詰めるため、事前テストでバイクのバランスを変えた車体にトライしました。この車体は当然、ネガもあるわけですが、それ以上にポジティブな部分があり、そこに魅力を感じて新しいバランスの車体の方でそれ以降のセッションは進めることにしました。レースウイークもその流れを引き継ぎ、細かい調整をしながらセッションを進めていきました。ここまでバランスを大きく変えると普通は短時間で仕上げるのに苦労するのですが、比較的スムーズにバイクを仕上げることができて、そういう意味でも可能性を感じていました。金曜日の合同テストでは2番手だったのですが、路面のコンディションに対する印象が他のライダーと違うようで、他のライダーはグリップが悪くて滑りやすいと言っていたのですが、自分的にはむしろテストの時より良く感じる印象でした。これは、去年からずっと課題だったコンディションの変化に対する対応というものが修正されて、より高い次元でのバランスになっているのかな、と感じました。予選Q1は自己ベストを更新し、ちょっとずつの積み重ねが数字になって現れて、自分としても良かったし、良い形で進められました。Q2は、Q1で出たトラブルを確認という意味で中古のタイヤで走り始めたのですが、確認して問題ないということで新品タイヤに換えて出ていったら転倒してしまいました。アタックの周が少し速かったのかなというのと、バランスを変えた車体に新品タイヤを装着してのタイムアタックは今回が初めてで、そこに対する習熟度が足りなかったのかな、という反省です。でも転倒自体に悪いイメージはなく、早い段階で限界が掴めて良かっと思います。決勝は雨で、岡山に関してぶっつけの雨となってしまいました。サイティングラップを2周走り、雨のフィーリングがすごく良くていけそうな感触で、2周目に5番手まで上がり、感覚的にまだまだいけるなって感じだったのですが、このタイミングでバイクにトラブルが起きてしまい、あとは症状を見ながらのレースとなりました。自己ベストの成績が出せそうな手応えがあったから、本当に残念です。」

ヨシムラスズキMOTULレーシング 吉村不二雄 社長
「渡辺選手の方は想像もしてないことが起こってしまいました。原因は調査中です。電気系だと思うのでスズキさんにも協力してもらってしっかりと対策したいと思います。調子が良かっただけに、非常に残念です。加賀山選手はブリヂストンのタイヤで岡山のフルウエットというレースは初めてなので、厳しかったですね。でもここでデータが取れたので、今後は大丈夫だと思います。今季はあと2戦、4レースとなりましたが、最後までしっかりと戦います。」

TK SUZUKI BLUE MAX No.71 津田 拓也
(JSB1000クラス 予選11番手・決勝5位)
「テストでは路面温度が上がらず、タイヤのレンジに車体を合わせる作業に苦労しました。レースウイークに入り、テストで経験した路面温度にアジャストできるよう準備したものがうまく機能し、良い流れとなりました。できれば予選ではトップ10に入りたかったのですが、あと一歩でしたね。決勝は雨で、トップとの差を詰めるチャンスと思ったのですが途中でトラブルが出てしまい、我慢のレースとなりました。でもライダー側でできるフィジカルトレーニングを従来の倍にして、コンディションの変化など上位との差を詰めるチャンスが来た時に生かせられるようトライしてきていることが、少し結果に出たのかなという感覚はあります。引き続き頑張ります。」

TK SUZUKI BLUE MAX 斉藤 雅彦 監督
「テストでは気温に対して路面温度があまり上がらない状況だったので、それも想定してレースウイークの準備を進めました。それがウイークではうまく機能してくれて、良い流れだったと思います。ただ決勝は急に雨になってしまい、津田選手も岡山の雨は初めてなので、そこは厳しかったと思います。」

ミクニ テリー&カリー No.392 尾野 弘樹
(J-GP2クラス 予選5番手・決勝6位)
「去年のイメージ的に岡山国際サーキットは苦手でした。でも今年、ライディングの見直しをずっとしてきているのが功を奏したようで、テストから自己ベストが更新でき、苦手意識を払拭することができました。予選は序盤からうまく走れて、自己ベスト付近で走った矢先にマシントラブルが起きてしまい、思うようなタイムではありませんでした。でも原因も分かって、決勝朝のフリー走行で確認して直りましたので、そこは不安なく決勝を迎えることができました。レースは結果的にウエットとなってしまい、このコースのウエットは良い印象がなく、今ひとつバイクのフィーリングも掴みきれなかったのですが、中盤から後半にかけてうまく走れそうという感覚になり、後半はペースを上げ気味になったところでレースが終わりになってしまいました。順位は残念ですが、コース自体の苦手意識、苦手と思っていたところがライディングでこうやるとタイムアップできる、ということが分かったので、収穫の大きなレースでした。ドライでの自分の大きな自信になりました。」

ミクニ テリー&カリー 高橋 淳一郎 監督
「後半戦スタートとなる岡山は、年間ランキングを考えると最低でも表彰台を獲得したいと合同テストからの流れを綿密に立てました。テスト2日目にはドライコンディションで真っ先に1分31秒台に入るトップタイムを刻み順調でしたが、2本目の早々に転倒してしまい、少し遅れを取ってしまいました。レースウイークは金曜のフリー走行で完全にセットアップを詰めることができない上、予選では中盤まで順調にタイムを詰めて上位に位置するも、そこで燃料系にトラブルが出てしまいタイムアップできず、フロントローを逃してしまいました。決勝ではドライスタート後の赤旗中断から、次のウェットレースでリズムを刻むことができず、先頭グループからは序盤で引き離されて、6位に踏みとどまることが精一杯でした。多くの反省点が残るラウンドとなり、応援頂く皆様には申し訳ない気持ちで一杯ですが、特にドライでのスピードはライバルに引けを取らない部分も確認できたので、次戦では強いメンタルを持ち、チャレンジャーとしてトップを目指したいと思います。」

第6戦 スーパーバイクレース in 岡山 JSB1000 決勝結果
順位No.ライダーチーム名メーカータイム/トップ差
14野左根 航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA39'32.122
2634水野 涼MuSASHi RT HARC-PRO.HondaHONDA+4.039
31中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYAMAHA+11.446
413高橋 巧Team HRCHONDA+16.869
571津田 拓也TK SUZUKI BLUE MAXSUZUKI+55.371
612加賀山 就臣ヨシムラスズキMOTULレーシングSUZUKI+58.608
7090秋吉 耕佑au・テルルMotoUP RTHONDA+1'03.512
823渡辺 一馬Kawasaki Team GREENKAWASAKI+1'10.851
964岩戸 亮介Kawasaki Team GREENKAWASAKI+1'21.540
1026渡辺 一樹ヨシムラスズキMOTULレーシングSUZUKI+1'33.540
1119濱原 颯道Honda Dream RT 桜井ホンダHONDA+1Lap
1235亀井 雄大Honda Suzuka Racing TeamHONDA+1Lap
1385中冨 伸一HiTMAN RC甲子園ヤマハYAMAHA+1Lap
1430須貝 義行チームスガイレーシングジャパンAPRILIA+1Lap
1522児玉 勇太TEAM KODAMAYAMAHA+1Lap
1631小島 一浩Honda緑陽会熊本レーシングHONDA+1Lap
1787柳川 明will-raise racingRS-ITOHKAWASAKI+1Lap
1856田尻 悠人GOSHI RacingHONDA+1Lap
1944関口 太郎Team ATJHONDA+1Lap
2037黒木 玲徳GOSHI RacingHONDA+1Lap
2177伊藤 和輝will-raiseracingRS-ITOHKAWASAKI+2Laps
2299吉田 和憲icuRTモトキッズ中日本自動車短大YAMAHA+2Laps
2370清末 尚樹TeamWITH87KYUSYUKAWASAKI+2Laps
2446星野 知也TONE RT SYNCEDGE4413BMW+2Laps
DNF18津田 一磨Team Baby FaceYAMAHA+4Laps
DNF75前田 恵助YAMALUBE RACING TEAMYAMAHA+12Laps
DNS080羽田 太河au・テルル MotoUP RTHONDA-