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MotoGP
2018年7月15日
MotoGP 第9戦 ドイツGP 決勝
場所:ドイツ ザクセンリンク

チームスズキエクスター、ドイツGPは不運に見舞われ3コーナーで終了
• アレックス・リンスは1周目の3コーナーで他車と接触し転倒、リタイヤ
• アンドレア・イアンノーネも同アクシデントの被害者となるも、オーバーランで転倒を回避
• チームはシーズン後半に向け、気持ちを切り替えて次戦へ
ドイツGP決勝は、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスがそれぞれ8番手グリッド、11番手グリッドからスタート。

週末を通し、レースペースに自信を持っていたふたりのライダーは、序盤でのポジションアップを狙うべく、揃って1コーナーにアグレッシブに飛び込む。しかしその直後の3コーナーで他車に接触され、イアンノーネは転倒を回避するためにコースを大きくオーバーラン。リンスは転倒を回避できず、そのままグラベルまで転がり、リタイヤを余儀なくされた。リンスは怪我こそ免れたものの、スタートからわずか数十秒でレースを終える苦い結果となった。

オーバーラン後にコースに戻ったイアンノーネは18番手まで大きくポジションダウンするも、リアにダメージを負ったマシンで猛追撃を図り、12位までポジションをリカバーして貴重なポイントを獲得した。


河内 健 テクニカルマネージャー
「我々のレースは残念ながら1周目の3コーナーで終わってしまいました。スタート直後のアクシデントに我々のライダーがふたりとも関わってしまい、アレックスはそのまま転倒・リタイヤ、アンドレアはコースアウトして後方からの追い上げを強いられることとなってしまいました。レースペースには自信を持っていたので、非常に残念な結果ですが、アンドレアにはギブアップせずに最後までレースを追い上げてくれて「ありがとう」と言いたいです。2週間のブレイクの後にまた新たな気持ちでチャレンジを続けたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします。」

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「自分達のミスではなく、アクシデントでこんな風にレースを終えることになってしまい、本当に残念です。我々チームのライダーがふたりとも同じアクシデントに巻き込まれてしまうなんて、不運としか言いようがありません。アンドレアはうまく転倒を免れ、諦めずに最後まで追い上げレースをしてくれましたが、事実上、あのアクシデントの瞬間、我々の今日のレースは終わってしまいました。しかし、気温が上昇し、厳しいコンディションの中で、アンドレアがうまくタイヤをマネージメントしながら12位までポジションアップし、ポイントを獲得してくれたことにはとても感謝しています。ザクセンリンクはタイトなサーキットで、ライダー達も皆それを十分理解していたはずなので、こんな形で終わってしまったことが残念でなりません。」

アンドレア・イアンノーネ
「僕のレースは1周目の3コーナーで終わってしまったよ。ポル・エスパルガロ(KTM)には今日の行為に対してきっちり反省してもらいたいね。あの時彼が通れるラインもスペースも絶対になかったはずなのに、彼は無理矢理マシンを倒し込んできたんだ。真後ろにマシンの音が聞こえたから、接触を避けるために意識的にちょっとマシンを立てたんだけど、結局接触は避けられずにリアにダメージを負い、そのうえオーバーランのせいで大きくポジションを落としてしまった。かなりタイムロスしてしまったから、必死で追い上げてもなかなか追いつけなかったよ。でもラップタイム自体は悪くなかったから、あのアクシデントがなかったら、少なくとも5位から8位くらいの間ではフィニッシュできただろうね。決勝では誰もが序盤で猛プッシュをするのは当たり前のことだけど、特にMotoGPの場合は危険だから、皆それぞれが注意しなくちゃいけないよ。この数戦良いペースで走れるようになっているから、次のブルノが待ちきれない思いさ。」

アレックス・リンス
「1周目の3コーナー進入で、僕はちゃんとライン上にいたのに、ポル・エスパルガロ(KTM)が僕のインに入ってマシンを倒し込んできたから本当にビックリしたよ。ポルはアンドレアと接触して転倒し、逃げ場がなかった僕はそこに巻き込まれてしまったんだ。今週末、チームの皆と懸命に作り上げてきたものが、こんな形であっけなく終わっちゃうなんて本当に悔しいね。シーズン序盤の転倒を除けば、今年は順調に成長できているし、トップグループでバトルもできるようになった。僕もチームもかなり良い状態だから、サマーブレイクを終えてまたサーキットに戻るのを楽しみにしているよ。」

MotoGP 第9戦 ドイツGP 決勝結果
順位ゼッケンライダーチーム名メーカータイム/トップ差
193M・マルケスRepsol Honda TeamHONDA41'05.019
246V・ロッシMovistar Yamaha MotoGPYAMAHA+2.196
325M・ビニャーレスMovistar Yamaha MotoGPYAMAHA+2.776
49D・ペトルッチAlma Pramac RacingDUCATI+3.376
519A・バウティスタAngel Nieto TeamDUCATI+5.183
699J・ロレンソDucati TeamDUCATI+5.780
74A・ドビツィオーゾDucati TeamDUCATI+7.941
826D・ペドロサRepsol Honda TeamHONDA+12.711
95J・ザルコMonster Yamaha Tech 3YAMAHA+14.428
1038B・スミスRed Bull KTM Factory RacingKTM+21.474
1155H・シャーリンMonster Yamaha Tech 3YAMAHA+25.809
1229アンドレア・イアンノーネTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI+25.963
1353T・ラバットReale Avintia RacingDUCATI+29.040
1443J・ミラーAlma Pramac RacingDUCATI+29.325
1545S・レディングAprilia Racing Team GresiniAPRILIA+34.123
166S・ブラドルEG 0,0 Marc VDSHONDA+38.207
1712T・ルティEG 0,0 Marc VDSHONDA+49.369
1817K・アブラハムAngel Nieto TeamDUCATI+1'01.022
1910X・シメオンReale Avintia RacingDUCATI+1'16.692
DNF35C・クラッチローLCR Honda CASTROLHONDA21Laps
DNF30中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA26Laps
DNF42アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI-
DNF44P・エスパルガロRed Bull KTM Factory RacingKTM-
MotoGP ポイントランキング
順位ゼッケンライダーチーム名メーカーポイント
193M・マルケスRepsol Honda TeamHONDA165
246V・ロッシMovistar Yamaha MotoGPYAMAHA119
325M・ビニャーレスMovistar Yamaha MotoGPYAMAHA109
44A・ドビツィオーゾDucati TeamDUCATI88
55J・ザルコMonster Yamaha Tech 3YAMAHA88
699J・ロレンソDucati TeamDUCATI85
79D・ペトルッチAlma Pramac RacingDUCATI84
835C・クラッチローLCR Honda CASTROLHONDA79
929アンドレア・イアンノーネTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI75
1043J・ミラーAlma Pramac RacingDUCATI57
1142アレックス・リンスTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI53
1226D・ペドロサRepsol Honda TeamHONDA49
1319A・バウティスタAngel Nieto TeamDUCATI44
1444P・エスパルガロRed Bull KTM Factory RacingKTM32
1553T・ラバットReale Avintia RacingDUCATI30
1655H・シャーリンMonster Yamaha Tech 3YAMAHA22
1721F・モルビデッリEG 0,0 Marc VDSHONDA19
1841A・エスパルガロAprilia Racing Team GresiniAPRILIA16
1938B・スミスRed Bull KTM Factory RacingKTM13
2045S・レディングAprilia Racing Team GresiniAPRILIA12
2130中上 貴晶LCR Honda IDEMITSUHONDA10
2236M・カリオRed Bull KTM Factory RacingKTM6
2317K・アブラハムAngel Nieto TeamDUCATI4
2412T・ルティEG 0,0 Marc VDSHONDA0
256S・ブラドルEG 0,0 Marc VDSHONDA0
2610X・シメオンReale Avintia RacingDUCATI0
2750シルバン・ギントーリTeam SUZUKI ECSTARSUZUKI0