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2017年10月13日
MOTUL&SUZUKI パートナーシップ30周年
多くの車両メーカーが技術とノウハウを蓄積するため、テクニカルパートナーと比較的短い期間の契約で共同作業を行うのに対し、MotoGPにおけるスズキとMOTULは2017年、30年にわたる長く強力なパートナーシップを迎えることとなった。 スズキRG500で1974年に世界グランプリGP500クラスに日本のメーカーとして初参戦したスズキ。その後、潤滑油メーカーである『MOTUL』と、スズキの最高峰クラスでのパートナーシップが始まった。1993年にケビン・シュワンツ、2000年にケニー・ロバーツJr.で、二度のワールドタイトル獲得を果たし、MOTULによって支えられた高いパフォーマンスにより、GPで39勝。近年では2016年にマーベリック・ビニャーレスによりMotoGPで優勝を果たしている。 MotoGPに復帰した2015年からこの3年間、スズキのエンジニアとMOTULの技術者はより綿密な共同開発作業を行い、スズキのMotoGPエンジンにとって理想的なオイルが開発されている。その結果、最高峰クラスを戦う二輪レース用エンジンにとって非常に安定したコンディションと機械的消耗を最小限に抑えることに成功している。それら30年にわたるパートナー関係から、MOTULの市販レース用オイルとして販売されている“ファクトリーライン”の開発を助け、スズキのMotoGPチームが信頼して使用できるレベルのオイルが量産品として提供されている。 チームスズキの最新MotoGPマシンである『GSX-RR』に今年、GP優勝経験者であるアンドレア・イアンノーネと、若きスパニッシュライダーでありMotoGPクラスのルーキーであるアレックス・リンスの二人がライディングしている。 MotoGPクラスはモーターサイクルレーシングの頂点であり、MOTULにとって走る実験室とも言えるこのカテゴリーでの戦いの中で、90種類を超えるラインナップの全製品の革新的で新しい製品開発が行われている。 MOTULとスズキの二つのブランドは、今週末に日本で行われるツインリンクもてぎで、密接なそのパートナーシップによる記念すべき大会を迎える。 西河 雅宏(スズキ株式会社 二輪事業本部長) 「スズキ株式会社は、MOTULと両社にとって重要な関係を長きにわたって築けることができ、非常に嬉しく思います。世界グランプリという迅速な開発が常に求められる非常にコンペティティブな世界において、同じパートナーと30年という長きにわたる関係が維持できるということは、MOTULとスズキ両社にとって、特筆すべきものです。スズキとMOTUL両社が協力し合って開発を行うという価値は、グランプリで勝利できるマシン作りとオイルメーカーとしてのGPウイニングメーカーになるという目的のために開発・勝利する二つの事柄を達成するということであり、それは同時に、両社の高い技術力を証明することでもあります。スズキ株式会社はMotoGPマシン開発プログラムで、MOTULとさらに長く維持できることを期待し、この関係による成功を楽しみにしています。」 アーブ・アメロ(MOTUL代表取締役) 「MOTULは、世界中でもっとも成功を収めているスズキと、これだけの長い時間にわたる関係を築くことができ、非常に誇らしく感じています。MotoGPのカテゴリーで達成されている事は、技術の限界に挑戦し続ける両社の姿勢と良好な協力関係の賜によるものです。私たちはこれからも、ともに歩み続けることを楽しみにしていますし、スズキとこの記念日をともに迎えられることをとても嬉しく感じています。」 MOTULについて MOTULはフランスの世界的企業の一つで、高い技術によるエンジンオイル(二輪、四輪、その他のビークル用)をMOTULテックアクティビティが製造し、MOTULが市場に供給しています。また同社は化学合成オイル製造メーカーとしても有名で、1971年という早い時期に、航空産業から発展し、エステルを原料とした300Vオイル 内燃機関用100%化学合成オイルを初めて製品化したメーカーです。MOTULは長きにわたり、モータースポーツ界の多くのレーシングチームやマニュファクチャラーズなどにオイルを供給してきています。その中には、ルマン24時間レース(二輪、四輪とも)や、FIA世界耐久選手権、IMSAスポーツカー選手権、スーパーGT、ドリフト、スーパーフォーミュラ、ダカール、ルマンクラシック、MotoGP、ワールドスーパーバイク、ワールドモトクロス、FIM世界耐久選手権、アイスレースなど、様々なカテゴリーのレースが含まれます。 スズキについて 静岡県浜松市で1909年に鈴木式織機製作所として創業、1920年に鈴木式織機株式会社として設立されました。第二次世界大戦後にパワーフリー号という補助エンジン付き自転車を開発し、125ccバイクであるコレダ号などヒット作を生み出し、大きく成長しました。スズキがGPに参戦するのは1962年でその後、50ccクラスで勝利。この50ccクラスでは5回タイトル獲得を果たします。さらに125ccクラスでは三回の世界チャンピオンに輝き、500ccクラスでは6回タイトル獲得をしています。頂点クラスであるGP500/MotoGPクラスでは、91勝を記録しています。スズキの名前は二輪、四輪、船外機、電動車椅子など幅広い分野で知られています。トレードマークである"S"のロゴは高品質の証として、さらには信頼と独創のメーカーとして多くの人々に認知されています。 |