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2016年6月5日
全日本モトクロス選手権 第4戦 SUGO大会 スポーツランドSUGO(宮城県)
小島庸平が両ヒート表彰台に登壇。2-3位で総合3位。熱田は第1ヒート3位で総合4位。
IA2竹中純矢は第1ヒート3位で総合2位 昨シーズン最高峰IA1クラスの初タイトルを獲得し、連破を目指す小島庸平とランキング2位の熱田孝高、IA2クラスに竹中純矢と昨年と3人体制を敷くTeam SUZUKI。小島はこのコースとの相性も良く、一方宮城在住の熱田にとっては正に地元での大会。竹中は前回中国大会でクラッシュした際のダメージが残るが、いずれも優勝を目標にシリーズ中盤戦を迎えた今大会に臨んだ。 IA1クラス第1ヒート。ホールショットこそ逃したものの、揃って好スタートを決めた熱田と小島は、熱田が一気にトップに浮上し、小島は3番手でオープニングラップをクリア。2周目、熱田は成田 亮(ホンダ)の先行を許し2番手に後退するが、小島と共に成田の背後を捉えて反撃のチャンスを伺う。6周目、小島が熱田と順位を入れ換えて2番手に浮上。先頭を走る成田にテールtoノーズでプレッシャーを与えた小島は、後半12周目にこのヒートのベストタイムをマークして激しくチャージするが、逆転にはあと一歩及ばず2位でフィニッシュ。一方3番手を走行する熱田は、後半、平田 優(ヤマハ)の追撃を受けるが、完璧にこれを押さえ込み3位でチェッカー。小島は前回中国大会に続き2戦連続、熱田は開幕戦以来となる3位表彰台を獲得した。 IA1クラス第2ヒート。ホールショットを奪ったのは平田。確実にスタートを決めた熱田は4番手、スタートでやや出遅れた小島は7番手でオープニングラップをクリアする。2周目、熱田は小方 誠(カワサキ)をパスし3番手に浮上。一方の小島も確実に順位を上げ、4周目には熱田とポジションを入れ換え、小島が3番手、熱田4番手で上位2台を追走する。後半、2番手を走る成田の背後を捉えた小島と熱田は、勝負のタイミングを図るとまず熱田が小島の前に出ようとチャージするが、ここで熱田は痛恨の転倒。ラストラップ、満を持して成田に勝負を挑んだ小島だったが、周遅れライダーが目の前で転倒する不運に見舞われて逆転はならず、小島は3位。転倒後すぐに再スタートした熱田は4位でチェッカーを受けた。 IA2クラス第2ヒート。1コーナーを上手く切り抜けてオープニングラップ5番手で戻ってきた竹中は、2周目に田中雅己(ホンダ)をパスしてひとつ順位を上げると、表彰台を射程に捉えて走行を続けたが、前回のクラッシュから練習ができなかったという体力的なハンデもあり、中盤以降は我慢の走行を強いられる。それでも後続との差を広げながら、確実に上位3台を追った竹中は、4位のポジションをキープしてフィニッシュ。この結果竹中は、今大会総合2位の成績を獲得した。 小島庸平(IA1) 第1ヒート2位/第2ヒート3位 総合3位 「ヒート1は様子を見て、もちろん簡単に抜ける相手ではないとわかっているので、じっくりとチャンスを伺ったが、きっかけがつかめないままで終わってしまった。ヒート2は追い上げのレースから後半上位に追い付いて、最後は追い込むことができたが、周遅れのライダーが目の前で転倒して、アタックするチャンスを逃してしまった。でも、タイムも出ていたし、去年もここから上がって行けた。次の神戸は去年総合優勝しているコースなので、楽しみだし、しっかりと結果を残して得意な藤沢に繋げたい。」 熱田孝高(IA1) 第1ヒート3位/第2ヒート4位 総合4位 「ヒート1はトップに出て、抜かれたレースだったからすごく悔しい。悔しかった分、ヒート2は攻めた。その結果、最後に勝負に行っての転倒だから、まぁ仕方ないかな。今回はタイム差が少なかった。もっとコースが荒れてきてくれたら、展開が変わっていたと思う。実は土曜日のセットが合わなくて、スタッフが頑張ってくれたおかげで決勝はいい感じで走ることができた。手応えは掴んだので、次もトップを走ります。」 竹中純矢(IA2) 第1ヒート3位/第2ヒート4位 総合2位 「前回のヒート2で激しくクラッシュして、それからバイクに乗ってなかったんです。ダメージも残っていたし、それなのに土曜日にもまた激しく転倒して、体中痛くてしかたない状況でした。そんな中で、まぁ普通の結果ですけど、表彰台に絡めたのは良かったと思います。攻め過ぎて落とすのが1番良くないですからね。次の神戸は、苦手なジャンプとフープスが課題ですね。レースまでに時間はあるし、体調の回復にもじっくりと取り組んで、もちろん1番高いところを狙います。」 渡辺 明 監督 「シーズンの出だしが悪かっただけに、調子を上げていかないととチーム全体で取り組んで態勢を整えた結果、今大会は本来の内容になったと思います。竹中は転倒が多く、それでも骨折とかがない以上は走れるわけだし、ヒート1の3位はまぁまぁでしたが、最低レベルでもトップ争いができないといけない。小島と熱田はしっかりとトップ争いができた。特に小島はトップに立てるスピードがあったし、2-3位で本来の走りができていたと思うし、追い上げの瞬発力も出てきた。熱田も上位で戦って内容は良かったと思う。ここから神戸、藤沢と隙間なく、休まず、挑戦していくしかない。」
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