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2015年8月9日
MotoGP 第10戦 インディアナポリスGP 場所:アメリカ インディアナポリス・モータースピードウェイ
試練のレースとなったインディアナポリスGP
ビニャーレスは11位フィニッシュで5ポイントを獲得、一方のエスパルガロは最後までマシンセッティングに悩むレースとなり、14位。チームとしても不本意な成績ではあるが、インディアナポリス特有とされる舗装路面とコースデザインに対する不慣れもあり、苦戦を強いられた。 決勝9番グリッドスタートのビニャーレスは、スタートに出遅れたために順位を落とし、追い上げを強いられる展開に。一方のエスパルガロは12番グリッドから巧みなスタートを決めると第1コーナーで10番手につけ、レース序盤はトップ10圏内を狙う。しかしながらエスパルガロのマシンのリア部にトラブルがありその後は攻撃的な走りができず、ラップタイムも落ちてしまう。代わってビニャーレスが良いペースで徐々に順位を上げ、最後はトップ10にはわずかに届かなかったが11位とした。 チームは、次週に第11戦が開催されるチェコのブルノへと向かう。 マーベリック・ビニャーレス 「スタートが上手くいきませんでした。初めてのことではないし、走りのペース自体はとても良かったので、まずはスタートを決めて前に出ることが重要なのですが、今回も後方からの追い上げを強いられました。Y・ヘルナンデスをパスした時はコンスタントに1分33秒台のタイムが出ていて、このペースなら10位か9位を狙えると思ったのですが、終盤にギアボックスに違和感が出てタイムが落ちました。順位はともかく、この週末は一貫して進歩があったので、内容的には満足しています。レースへの新たなアプローチの成果があり、レースのたびにトップとの差は縮んでいます。今回はミサノでのテストの成果も確認でき、GSX-RRを理解するためには、もっといろいろテストをしたいですね。マシンはとても優秀であり、これにシームレスギアボックスと少しのエンジンパワーが加わればもっと順位も上がると思います。チームとファクトリーを信頼して走っています。今回のような成績ではみんなもがっかりしていますが、もっと良い成績が出せるはずだと信じて全ての人が懸命に働いており、そのサポートに感謝しています。」 アレイシ・エスパルガロ 「最後までマシンセッティングが思うように決まらず、厳しい週末になりました。スタートが上手くいったのでそこですぐに順位を上げましたが、2~3周したあたりでリアエンドに違和感が出て、コーナーの侵入でリアがロックするような状況でした。エンジンブレーキを減らしても問題は解決しませんでした。レースが終わってみるとタイヤの摩耗がひどく、やはり何かトラブルが起こっているようでした。そのためラップタイムをキープすることは難しく、リタイアも考えましたがそれも危険でした。今回のレースにはがっかりですが、気持ちを入れ替えてブルノに向かいます。ここから直接ブルノへ飛ぶので、次のレースに集中できます。」 寺田 覚チームディレクター 「非常に厳しい週末でしたが、レースではこういう状況もあるとして、我々は常に前向きに取り組まなくてはいけません。アレイシは週末の間ずっとマシンの仕上がりに苦労していて、決勝ではコーナーの進入でリアタイヤに違和感が出てしまいました。現在詳しく原因を調べているところです。マーベリックは、よく頑張ったと思います。今回はレースペースを優先した新たな作戦で臨みましたが、これが良い方向に結びつきました。彼は、特にレース序盤の順位を改善する必要がありますが、ラップタイムのペースはかなり良いので、もっと良い結果を残せるはずです。今後もすべてのレースとテストを通じて経験を重ね、徐々に改良を進めながら、我慢強く改良のためのプランに取り組んでいきます。」
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