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2014年10月5日 スーパーバイク世界選手権
第11戦 マニクール・サーキット
激しいに雨に見舞われ転倒続出、 スズキの2ライダーも悪コンディションの中で奮闘

 

 2014eni FIM世界スーパーバイク選手権シリーズ第11戦が10月5日、フランスのマニクールで開催された。シリーズ全12戦の終盤戦を迎えたマニクールは、前日までとは打って変わって集中豪雨に見舞われ、レースは終始波乱含みの展開となった。

 決勝第1レース、ボルトコム クレセント スズキのユージン・ラバティは、4ラップ目に転倒を喫したものの再スタート、ポイント獲得圏内を目指して懸命の追い上げを図ったが、最後は19位でのフィニッシュとなった。続く第2レースでは、ヨシムラによってエンジンチューンされたスズキGSX-R1000と共に健闘、中盤では6番手まで順位を上げたが、14ラップ目の第7コーナーでクラッシュ、無念のリタイアを余儀なくされた。

 一方、チームメイトのアレックス・ローズは、前日まで好タイムをマークしながら調子を上げており、決勝での上位入賞が期待された。しかしながら決勝日は、すでにウェットコンディションになっていた朝のウォームアップで転倒、第1レースは2ラップ目にクラッシュ、午後の第2レースでも2ラップ目の最後に第12ターンでグリップを失いクラッシュに見舞われ、不運にも両レースでリタイアとなった。

 

 

 断続的に降り続く激しい雨によって、ヌヴェール・マニクールサーキットは終日にわたりヘヴィウェットとなり、スーパーバイククラスはウォームアップ走行から第1レース、第2レースの3セッションでの転倒数が計21台に上り、特に第2レースはレース前半での転倒によるリタイアが続出した。波乱含みの中、スーパーバイク第1レースはS・ギュントーリ、第2レースはMメランドリのアプリリア勢が、EVOクラスはS・バリエ(BMW)とN・カネパ(ドゥカティ)がそれぞれ制した。

 シーズン終盤のヨーロッパラウンドを終えて、ボルトコム クレセント スズキは4週間後の次戦に向けて準備をおこなう。11月2日、今シーズンの最終戦となるWSB第12戦は、カタールのロサイル・インターナショナルサーキットで開催される。

 
 
アレックス・ローズ
第1レース/DNF 第2レース/DNF

「散々な結果になってしまい悔しいです。昨日の予選はとても調子が良く、今朝のウォームアップはウェットでも良いペースで走れていましたがやはり滑ってしまいました。自分自身の雨のマニクールでのレース経験不足もあると思います。今日の結果を引きずらないようにして、カタールでは良いレースができるよう頑張ります。」

 
ユージン・ラバティ
第1レース/19位 第2レース/DNF

「まさかのウェットコンディションで、予想外の結果になってしまいました。今シーズンは、第1レースで転倒した時は第2レースでも必ずまた転倒してしまうのですが、最終戦こそは良い結果を出してシーズンを締めくくりたいと思います。」

     
ポール・デニング監督

 

「転倒やマシントラブルでリタイアが続いてしまい、今日のような結果では、レースについてコメントをするのも辛いものがあります。しかし、このような結果だからといって、ただがっかりするばかりではないと思います。実際にアレックスは、ウェットコンディションの中でも積極的に攻めていて、朝のウォームアップで転倒する前までは非常に良い走りをしていました。マニクールの路面は、気温が低かったり雨が降ると、まるで氷のように滑りやすくなるのが特徴です。今日は、我々がすべきことが決して何も出来ずに終わったわけではなく、微妙な運が今日の結果を左右したとも思うし、ライダーは2人とも転倒によるケガもなくて良かった。結果の良し悪しだけに囚われず、評価できる点もしっかり見据えて、最終戦のカタールでは改心のレースができるように、今から楽しみにしています。」
 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

S・ギュントーリ

アプリリア

Laps19

2位

M・メランドリ

アプリリア

+2.257

3位

J・レイ

ホンダ

+5.954

4位

T・サイクス

カワサキ

+15.670

19位

E・ラバティ

スズキ

2 Laps

DNF

A・ローズ

スズキ

17 Laps

 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

M・メランドリ

アプリリア

Laps19

2位

S・ギュントーリ

アプリリア

+2.669

3位

L・ハスラム

ホンダ

+16.450

4位

T・サイクス

カワサキ

+20.759

DNF

E・ラバティ

スズキ

5 Laps

DNF

A・ローズ

スズキ

18 Laps

     
 

順位

ライダー

メーカー

Time/gap

1位

T・サイクス

カワサキ

378

2位

S・ギュントーリ

アプリリア

366

3位

M・メランドリ

アプリリア

312

4位

J・レイ

ホンダ

301

9位

E・ラバティ

スズキ

154

11位

A・ローズ

スズキ

126

 

順位

マニュファクチャラー

ポイント

1位

アプリリア 418

2位

カワサキ 395

3位

ホンダ 317

4位

ドゥカティ 269

5位

スズキ 220

6位

BMW 79