2014年9月7日 スーパーバイク世界選手権
第10戦 ヘレス・サーキット
ユージン・ラバティが熟練の走りで2レース共に6位獲得!
9月7日、スペイン ヘレスサーキットでおこなわれた2014eni FIM世界スーパーバイク選手権シリーズ第10戦、ボルトコム クレセント スズキのユージン・ラバティが第1レース、第2レース共に6位でフィニッシュし、チームメイトのアレックス・ローズも第2レース9位となり、予選11位からの順位を上げる健闘を見せた。 決勝6番グリッドスタートのラバティは、第1レースでは思うようなスタートダッシュがならず、2ラップを終えた時点で10番手という厳しい展開を強いられるも、冷静に追い上げを開始。ヨシムラによってエンジンチューンされたスズキGSX-R1000と共にラップ毎に着実に順位を上げ、終盤ではT・サイクス(カワサキ)と5番手争いのシーンもあり、そして最後は6位でチェッカーを受けた。続く第2レースはスタートから手堅く6番手をキープ、今度はJ・レイ(ホンダ)との5番手争いの末、やはり第1レース同様6位でフィニッシュした。結果、この日のラバティは計20ポイントを獲得してポイントランキングで前戦までの9位から7位にポジションアップした。 |
一方、怪我からの復帰レースとなったアレックス・ローズは11番グリッドスタートからのスタートだったが、第1レースではオープニングラップでいきなり2番手に浮上すると、初盤はポディウムを狙うスピードを披露。その後レース中盤にかけて10番手の位置についたローズは、14ラップ目の第1コーナーで路面に滲んだオイルにより転倒を喫したことでリタイアを余儀なくされた。第2レースでは着実な走りを優先して、前を走る2台をパスするチャンスを伺いながらもローズは終始安定したペースをキープしながら9位フィニッシュ、7ポイントを獲得した。 この日のヘレスサーキットは曇り空で蒸し暑い天候ながら、華やかな雰囲気の中、M・メランドリ(アプリリア)が決勝2レースを制した。 |
「マシンに乗り切れていない走りで、思うような結果が出ず、悔しいです。第1レースは思いがけない転倒でしたが、チームの全力の修理で第2レースを走ることが出来ました。第2レースはもっと良いスタートが切れていたら、ユージンと競り合えたところですが、前にいたT・エリアス(アプリリア)をパスするのに時間を取られてしまいました。次のマニクールではもっと良い成績を目指します。」 |
「自分としてはもっと上位を狙えるレースでした。特に第1レースは、スタートで順位を大きく落としてしまい、何とか追い上げていったものの、6位は納得できない結果です。第2レースはまずまずのスタートで、ベストな走りで追い上げながら上位を狙いたかったのですがやはり6位。残りの大会ではぜひともポディウムに上がる走りを取り戻し、更にポイントランキングも上げたいので、改めてチーム全体で話し合いながら取り組んでいきます。」 |
|
「目標としていた成績は出なかったものの、これがレースの厳しさであり、何よりライダー達もチームもベストを尽くして頑張っています。ユージンは第1レースのスタートで出遅れながらも粘り強く追い上げ、両レースとも手堅く6位の結果を出してくれました。私たちは、その時々のサーキットで、その時々の路面状況に合わせマシンを常に最良の状態にセッティングするべく取り組んでおり、たとえポディウムを獲得できなくとも、6位という結果もまたチームの努力の賜物です。また、アレックスの第1レースの転倒は路面のオイル染みによるもので、本人は気合充分な状態にあり、第2レースは第1レースの反省を生かして最後まで無理のない走りに徹して完走しました。今日の結果が最高だとか最悪だとか安易に決めるのはなく、ボルトコム クレセント スズキにとっては、多くのデータを得ながら改善していくべき明日のためのワンステップです。」 |
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|