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2014年4月5日 全日本モトクロス選手権
第2戦 オフロードヴィレッジ(埼玉県)
IA1熱田孝高が総合6位。小島庸平は転倒で窮地に陥るも執念でポイント獲得。
IA2竹中純矢は両ヒート4位で総合も4位、ランキングは3番手をキープ。

 

 MFJ全日本モトクロス選手権,シリーズ第2戦関東大会は、埼玉県川越市のウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。Team SUZUKIの熱田孝高は今大会総合6位、一方予選トップで決勝に臨んだ小島庸平は、第1ヒートのオープニングラップに激しい転倒を喫しリタイアとなったものの、第2ヒートは自らの意志で強行出場し8位入賞を果たした。
 IA2クラスに参戦する竹中純矢は、両ヒート4位で総合も4位。同クラスではTeam SRM with マウンテンライダース所属の岡野 聖(RM-Z250)が、第2ヒートで3位表彰台を獲得し総合3位の成績を残した。

 全日本選手権では唯一の首都圏開催となる会場のオフロードヴィレッジは、荒川の河川敷に造られたタイトコーナーとスーパークロス風のトリッキーなジャンプが特徴のテクニカルコース。大会期間中は曇りがちの肌寒い天気となったが、ホコリが出やすい土質のため繰り返し散水作業が行なわれ、ハードな部分と軟質な部分が混在する滑りやすいコンディションでレースが行なわれた。

 IA1クラス第1ヒート、好スタートを決めた小島と熱田は、オープニングラップの激しいバトルをリードしようとするが、コース後半にあるリズムセクションで小島が激しく転倒。このアクシデントでダメージを受けた小島はそのままリタイアとなってしまう。一方オープニングラップをトップでクリアした熱田は、序盤ペースが上がらず2周目に2番手、4周目には5番手にポジションを落としてしまう。激しいバトルの中で挽回を狙った熱田だったが、思うようにペースを上げることが出来ず、そのまま5位でチェッカーを受けた。
 IA1クラス第2ヒート、身体にダメージが残るものの、強行出場した小島は得意のスタートを決め4番手でオープニングラップをクリア。一方スタートで出遅れた熱田は、オープニングラップ10番手から追い上げを開始する。痛みに耐え、ひたすら完走を目指した小島は、前半9番手までポジションを落とすも、後半は必至に踏ん張ってこのポジションをキープした。レース後4位のライダーがペナルティを受けたため、ひとつ繰り上がって8位のリザルトをマークした小島は、執念の走りで貴重な13ポイントを獲得した。また後方から追い上げた熱田は、前半6番手まで順位を上げるも、更に上位を狙った後半にミスもあり、7位のポジションでフィニッシュした。

 

 

 IA2クラス第1ヒート、まずまずのスタートを決めオープニングラップを6番手でクリア、更に追い上げを試みた竹中だったが、2周目に入ってすぐに直前を走っていたライダーの転倒に巻き込まれ、大きく順位を落としてしまう。なんとか13番手まで順位を回復し2周目を終えた竹中は、3周目に9番手、4周目に7番手と着実に順位を挽回。7周目5番手まで順位を上げ、トップ争いに追い付こうとした竹中だったが、ここで転倒のミスを犯し7番手にポジションダウン。再度追撃を開始した竹中は、後半確実な走りで順位を上げ、表彰台にはあと一歩届かなかったものの4位でチェッカーを受けた。
 IA2クラス第2ヒート、再び6番手のポジションでコントロールラインを通過した竹中は、序盤確実に順位を上げて3周目には4番手に浮上。3番手を走行していた岡野 聖を捉えた竹中は、ここからサイドバイサイドのバトルを繰り広げ、何度も岡野に並びかけるが、先行するまでには至らず、終盤には転倒もあり4位でチェッカーを受けた。

 LMXクラスでは、ホールショットを決めた邵洋子がオープニングラップからレースをリードするも、最終ラップのトップ争いで転倒を喫し、再スタートに時間がかかったこともあり23位。連勝を逃す結果となった。

 
 

 

小島 庸平

第1ヒートDNF/第2ヒート8位 総合14位

 

「大きく落とさないことが目標だったのに、やってしまったという感じです。1周目の転倒は完全に自分のミスでした。ヒート2はとにかくポイントを取るために走りました。手痛いレースになってしまいましたが、切り換えて、腐らずにやって行くしかない。連休を挟むので身体も回復されることが出来ると思うし、必ず盛り返します。」
 

 

熱田 孝高

第1ヒート5位/第2ヒート6位 総合6位

 

「ヒート1は最初スタートで出て、でもペースが上がらなくて、と言ってもほんの少し遅いだけなんですが、上位のタイムが変わらないので順位を上げることも出来ず5位という結果に終わりました。ヒート2はスタートでつっかかって、その後は詰まらず離れずという感じで、追い上げ出来ないまま終わってしまいました。走り自体は悪くないし、次は大好きな広島。今度は行けると思います。」
 

順位

ライダー

チーム名

Time/gap

1位

成田 亮

TEAM HRC

32:02.818

2位

小方 誠

TEAM HRC

+03.666

3位

新井 宏彰

K.R.T.

+11.011

4位

星野 優位

SEKI Racing 
MotoRoman&KBF-RS

+30.209

5位

熱田 孝高

Team SUZUKI

+34.418

 

小島 庸平

Team SUZUKI

DNF

 

順位

ライダー

チーム名

Time/gap

1位

成田 亮

TEAM HRC

32'16.092

2位

新井 宏彰

K.R.T.

+01.115

3位

星野 優位

SEKI Racing 
MotoRoman&KBF-RS

+05.685

4位

深谷 広一

モトスポーツフカヤ
TEAM CRF

+16.490

6位

熱田 孝高

Team SUZUKI

+22.015

8位

小島 庸平

Team SUZUKI

+01'19.183

     
   

順位

ライダー

チーム名

ポイント

1位

成田 亮

TEAM HRC

100

2位

小方 誠

TEAM HRC

72

3位

新井 宏彰

K.R.T.

66

4位

星野 優位

SEKI Racing 
MotoRoman&KBF-RS

63

6位

熱田 孝高

Team SUZUKI

59

7位

小島 庸平

Team SUZUKI

47

   

 

 

竹中 純矢

第1ヒート4位/第2ヒート4位 総合4位

 

「両ヒートとも中盤からは自分の走りが出来たと思うんですが、前半走りが固くなってペースを掴めなかったことが課題ですね。ヒート1の転倒は、目の前だったので避けようがありませんでした。ヒート2はスズキ同士のバトルになって、甘さが出てしまった気がします。チームやスポンサーさんに協力してもらっているので、もっと乗り込んで次こそ良い結果を出すつもりです。」
 

順位

ライダー

チーム名

Time/gap

1位

勝谷 武史

グリーンクラブ ジュニアライダース

32'56.172

2位

富田 俊樹

TEAM HRC

+08.702

3位

井上 眞一

K.R.T.

+47.094

4位

竹中 純矢

Team SUZUKI

+50.821

5位

岡野 聖

Team SRM with マウンテンライダース

+57.132

6位

大塚 豪太

T.E.SPORT

+58.810

 

順位

ライダー

チーム名

Time/gap

1位

勝谷 武史

グリーンクラブ ジュニアライダース

32'24.852

2位

富田 俊樹

TEAM HRC

+12.690

3位

岡野 聖

Team SRM with マウンテンライダース

+20.879

4位

竹中 純矢

Team SUZUKI

+24.038

5位

能塚 智寛

グリーンクラブ TEAM MOTOBOY

+34.407

6位

小川 孝平

Team ITOMO

+36.699

     
   

順位

ライダー

チーム名

ポイント

1位

勝谷 武史

グリーンクラブ ジュニアライダース

93

2位

富田 俊樹

TEAM HRC

84

3位

竹中 純矢

Team SUZUKI

73

4位

能塚 智寛

グリーンクラブ TEAM MOTOBOY

60

5位

岡野 聖

Team SRM with マウンテンライダース

60

6位

田中 雅己

TEAM HRC

57

   

 

渡辺 明 監督

「開幕戦が奮わなかったので、今回がシーズン序盤の重要なレースになると思っていただけに、非常に残念です。全員それなりの意気込みを持って臨んだわけですが、竹中はレースを重ねる毎に伸びるライダーだと思うので、課題も見えたし、しっかり取り組んで行けば必ず結果をだせるはず。小島と熱田は予選、スタートも良かったのに、あのアクシデントで状況が一変してしまった。大事な場面でえてして起こることですが、次はコースも再び大きく変わるし、しっかりとやっていく、それだけだと思います。」