MotoGP日本グランプリが今週末に迫り、いよいよチームスズキエクスターの日本GP初レースが近づいてきました！ そしてこの「見どころチェック」も最終回、まずは、今シーズンのチームスズキエクスターについて振り返ってみましょう。

2011年シーズン以来のスズキ復活参戦で大きな話題を呼んだ3月の開幕戦からシーズン前半にかけては、「怖いもの知らず」あるいは「勢いでいっていた」という印象でした。アレイシ・エスパルガロ選手は、第2戦から第4戦にかけてトップ10入りを確実にして調子を上げてきましたが、その後の2戦で続けてフロントからの転倒があり、それが影響して第8戦以降ちょっとリズムを崩してしまった感じでした。一方、昨シーズンまでMoto2ライダーだったマーベリック・ビニャーレス選手は、早くMotoGPに慣れることが課題で、レースごとにステップアップしているという感じでした。第7戦カタルニアGPでマーベリック選手は自己ベスト6位を獲得しています。

前回9月27日の第14戦アラゴンGPでは、アレイシ選手が今季自己ベスト6位となりました。このレースからGSX-RRに新たな仕様のエンジンが入り、これによって明らかにトップスピードが上がりました。これまでストレートでロスがあった部分が改善され、スリップストリームで上手くついていくことができれば上位も狙えるのではと、見ていて思いました。特にアレイシ選手は非常に良い感じで走っており、日本GPでは持ち前のアグレッシブな走りを生かして、表彰台を狙えるポジションにいると思います。マシンパワーが上がると、どうしてもホイルスピンによってトラクションコントロールがシビアになります。第14戦のマーベリック選手はその点で少し苦戦していましたが、レース後半は追い上げて順位を上げました。日本GPでも活躍してくれるのではないでしょうか。チームスズキエクスターが表彰台争いに加わることを期待して、熱い声援を送りましょう！

レースウィークは、決勝レースはもちろんですが、プラクティスや公式予選にも注目です。金曜から土曜の前半にフリープラクティスが4回(FP1・2・3・4）、土曜の午後に公式予選が2回（Ｑ1・2）おこなわれ、わりとショー的な要素があります。FP1～3の総合順位で上位10名が、Ｑ2にストレートに進みます。FP4はセットアップ用でタイム反映はありません。FP総合11位以下のライダーはＱ1を走って、その上位2名がＱ2へ進める、つまりＱ2は計12台で走って決勝グリッドを決めます。それ以降のグリッドはＱ1の結果で決まります。当然ながらチームもライダーも、FPでタイムを出してＱ2へのストレート進出を狙います。ですからぜひ、FPの順位から注目して見てください。Ｑ1、Ｑ2への展開がわかると、決勝レースの観戦もさらに楽しくなります。


そしてスズキプロモーションブースでは、土曜、日曜ともに必見のステージイベントが開催されます。土曜日は、アレイシ・エスパルガロ選手、マベーリック・ビニャーレス選手によるライダートークショーが、公式予選後の午後4時開始予定でおこなわれます。私も進行役でステージに上がり、アレイシ選手、マーベリック選手に今シーズンのレースを振り返ってもらいながら、日本GPの印象や抱負など色々なことを聞きたいと思います。そして日曜日は、ウォームアップ走行が終了した午前10時15分から私のトークショーをおこないます。チームスズキエクスターの見どころチェックの最終章を、午後の決勝レースを前にライヴでお届けしますので、ぜひ両日ともスズキプロモーションブースに足を運んでくださいね。

それでは皆さん、ステージトークショーでお会いしましょう！