安定感のあるブレーキングを実現するABS。

ABSの歴史※4が実現した安定感。
オールラウンド・パフォーマーにふさわしい、ブレーキフィーリング。

※4 1996年・GSF1200S ABSに初搭載。

ABS制動システム

ABSは、前・後輪に取り付けられた車輪速センサーにより各車輪速度を検知し、ブレーキの効きを自動的にコントロールして車輪のロックを防ぐ機構である。車体速度に対して車輪速度が落ちた状態を検知すると、ABSユニットでブレーキ圧の保持と減圧を自動的に繰り返し車輪のロックを回避し、車輪速度が車体速度に近づくと徐々にブレーキ圧の増圧を行う※5。これを繰り返し制御することにより、車輪をロックさせず効率よく減速することを可能としている。

※5ライダーからの入力圧以上の増圧補助は行いません。

ABS制動システム

ABSユニット

ABSユニットECU※6とHU※7が一体化された軽量・コンパクトなABSユニットを車体中心近くにマウントすることにより、マス集中化を図り、操縦安定性の向上に貢献。ECUは1秒間に約100回車輪速度を演算する16bitのマイコンを採用し、制御を行っている。また、前後車輪速度差、車体速度、バルブ開閉時間など、数百にもおよぶ制御パラメーターの情報を処理することにより、車体の安定感やブレーキフィーリングの向上に貢献している。

※6:Electronic Control Unit

※7:Hydraulic Unit

車輪速センサー

車輪速センサー車輪速度を検知する車輪速センサーにはアクティブセンサーを採用し、低速から高速にいたるまで安定した車輪速度を計測。センサーローターには、軽量で、シンプルなプレート式を採用している。

自己診断機能とABS警告灯

自己診断機能とABS警告灯ABSユニットには自己診断機能を装備。ユニットは常に自己診断を行ない、異常発生時には、電気的に検知した異常を故障コードとして記憶するとともにABS警告灯を点灯させ、ライダーに異常を知らせる。 また、フェールセーフリレーがOFFになり、ABS機構を非作動とし、以後は通常のブレーキとして作動させる。

●ABS警告灯が点灯した場合、すみやかにお近くのスズキ二輪車取扱い販売店で点検整備を受けてください。

※インジケーターランプは撮影用に点灯させたものです。

ABSは制動距離を短くしたり、転倒を回避したりするための安全装置ではありません。路面状況によって、ABSを装着していない車両より制動距離が長くなる場合があります。また、コーナリング中にブレーキをかけた場合の横滑りなどは制御できません。あくまでもライダーのブレーキ操作を一定範囲内で補助するためのものです。ABSを装着していない車両と同様、コーナー手前での十分な減速や急のつく操作の回避などが必要です。