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2017.07.28
2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース
予選レポート
ヨシムラスズキMOTULレーシングが予選2番手
Team KAGAYAMAは予選7番手でTOP10トライアルへ
いよいよ第40回大会のレースウイークが27日午後からスタートした。天気予報ではレースウイーク中、連日晴れ予報が出されていたが、木曜日は朝まで雨が降ってしまい、どんよりとした空の下でスケジュールが始まることとなった。気温も27度で路面温度も上がらない。初日1本目のフリー走行は午後1時50分から1時間行われ、続いて16時10分からも1時間走行があった。

予選日となる翌金曜は曇り空。朝のフリープラクティス開始がディレイし、さらには小雨がパラつきだしてしまい、難しいコンディション下で1時間45分間のセッションが行われた。セッションがスタートしても雨が止むのをほとんどのライダーが待つことになり、コース上にマシンはほとんど出ない。しかし小雨が止んでくると続々とマシンがコースイン。途中、少し降り方が強くなったりしたが、最後はドライとなった。

そうして午前11時半から20分ずつの計時予選がスタート。気温はまだ28度で路面温度も34度と上がらない。午後になってやっと気温33度、路面温度47度と8耐らしい暑さに近付いていった。

しかも最初の計時予選から毎回転倒者が出て赤旗が出され、結果的に4セッション連続して赤旗中断となり、連続走行が続けられない難しい予選となった。今年の耐久シリーズは、予選を走ったライダーの平均タイムで順位が付けられることから、決勝を見据えて高いアベレージが刻むことが予選、レースともに重要となる。さらに予選・決勝を通じて使用できるタイヤがEWCクラスは20本という制限があり、決勝を7回ピット、8スティントで行くならば、すべて新品で走ろうとすると、予選では4本しか新品が使えない。そんな制限もあり、1回目の予選でタイムを出すライダーが多かった。

そうした状況の中でも#12ヨシムラスズキMOTULレーシングの三人は安定したラップを刻み、シルバンが2’07.508、ジョシュ2’08.134、津田2’06.929の合計タイムで総合2位となった。さらに#71Team KAGAYAMAが7番手となり、スズキ勢ではこの2チームがトップ10トライアルに進出。残念なのが#95 S-PULSE DREAM RACING・IAIで、僅か0.009秒差で11番手となり、トップ10トライアルへの進出は適わなかった。#03 MotoMapSUPPLY FutureAccessは16番手から、世界チャンピオン獲得を目指す#1 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMは22番グリッドから8時間後のゴールを目指すこととなった。

また金曜日はナイトセッションも1時間半行われ、各チームとも決勝に向けた準備を着々と進めていった。

ヨシムラスズキMOTULレーシング 津田 拓也
「1回目の予選ではタイヤも新しいしマシンの調子も良かったので、思いっきりいきました。2回目の時は14周ほど走った中古のタイヤを使い、レーススティントの後半を意識してタイヤの様子を見ながら走りましたが、マシンのセットがとても良かったので気持ちよく走れました。マシンはかなりのレベルに仕上がっていると思います。トップ10トライアルはファンの皆さんがとても楽しみにしていると思いますので、全力アタックするつもりです。」
ヨシムラスズキMOTULレーシング シルバン・ギントーリ
「予選はとても良かったです。すべての事がとてもうまくいったよ。チームはとても速いバイクに仕上げてくれたので、トップ10トライアルの出場権利を得ました。明日のトップ10トライアルでは、さらに上を目指すつもりです。決勝レースが楽しみです。」
ヨシムラスズキMOTULレーシング ジョシュ・ブルックス
「少し残念だったことは、最初の予選セッションで一周目の最後に右ひざがコーナーの内側のラフにヒットし、強い衝撃が股関節に響き、痛みを感じたことです。ラッキーだったのは、その痛みは1周の間だけですぐに収まったことです。そうしたことがありながらも最初のセッションで良い結果を出すことができ、その結果上位に付けることができチームに貢献できたので、良い日だったと思います。その後、しばらくマッサージをしたことも功を奏したのか、今はまったく問題ない状態です。」
Team KAGAYAMA 加賀山 就臣
「事前テストでやり残した部分を昨日、今日のセッションを使って対策しながらタイムを出す、という作業になりました。予選、決勝で20本というタイヤ制限もあるので、予選でどのようにタイヤを使っていくのかすごく悩むところです。8耐は速いライダー三人を集めれば良いというわけではなく、誰かがチーム全体のバランスを考えて引くところは引きながらまとめないといけない。このチームでそれができるのは自分だし、ある程度予選で走れば決勝でどれくらいのタイムで走ることができるかも分かっているから、そういう役目を果たしました。最後に笑えればいいし、そのための準備は着々と進んでいると思います。」
Team KAGAYAMA ハフィス・シャーリン
「実績のあるチームに招いてもらい、とてもこの8耐を楽しむことができています。チームのバックアップも強力ですし、加賀山さんもいろいろとアドバイスをしてくれて、とても貴重な経験ができています。バイクも良い状態にチームが仕上げてくれているので、自分は走ることに専念できています。それが予選での良いタイムに繋がったのだと思います。」
Team KAGAYAMA 浦本 修充
「セッション毎に気持ちよく走れるようになっています。8耐テストからの流れの中で、今日の午後の予選のタイムがベストで、それは自信になりました。鈴鹿でテストしてスペイン選手権に参戦したりと慌ただしかったのですが、それがこのレースウイークに新鮮な気持ちでバイクに乗ることができて、良い影響を及ぼしていると感じています。」
SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM ヴァンサン・フィリップ
「鈴鹿はいつもながら、難しいです。新しいタイヤでのセッティングで苦労しました。いろいろ試してみました。難しいコンディションの中で、それなりのポジションを得たのではないでしょうか。チームメイト好みのセッティングを試したのですが、セカンド・クオリファイでクラッシュしてしまいました。体の方はまったく問題ありません。ファイナルレースに向けては、ポジティブに考えています。私たちは耐久レースのプロですから。雨が降れば、かなり速いと思いますよ。」
SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM エティエンヌ・マッソン
「とても難しい予選でした。バイクのセッティングは完璧な状態ではなく、ハッピーな状態ではありませんでした。私たちは今日の計時予選のセッションを使い、決勝レースに向けた準備を進めました。予選用タイヤはなく、レース用と同じ仕様のタイヤを複数試し、決勝レースで良い結果が出せる手ごたえを得ました。明日のトップ10トライアルを逃したことはライダーとしては残念でしたが、チームは決勝レースでの良い結果を出せるように集中しています。」
SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM 濱原 颯道
「思ったよりタイムが出なかったと思っています。ヴァンサン、エティエンヌというチームの偉大な先輩方がどのような走り方をされているのか、まだよく分かっていませんが、二人で出したセットアップで、ライダーとしては全力で走らせてもらっています。私が普段乗っているバイクとはセッティングがかなり違い、これ以上攻めて走ると危ないと思いました。これまでの私のベストタイムとは程遠いタイムでしたが、チームは決勝レースに向けてセッティングを繰り返しているので、決勝レースではライバルと比較して、予選ほどのタイム差はないと思います。決勝レースでは全力を尽くして頑張ります。」
MotoMapSUPPLY FutureAccess ジョシュ・ウォーターズ
「チームとして全日本を戦っていないので、事前テストの短い時間の中でセットアップを行ってきています。でも去年も同じメンバーで戦っているし、チームの力も分かっているので、安心して走ることができています。バイクも良い仕上がりになってきています。」
MotoMapSUPPLY FutureAccess 青木 宣篤
「やっと今日の予選になってバイクがまとまった、という感じです。事前テストの中でバイクをまとめなければいけなかったのに、それがやり切れなかったのですが、それが今日できたのでホッとしています。今年は全体的にレベルが上がっている印象で、ちょっとしたミスが大きな順位変化に繋がっている印象です。うちはこれまで積み上げてきたチーム力を発揮して淡々と戦い、しっかりと結果に繋げたいと思います。」
MotoMapSUPPLY FutureAccess 今野 由寛
「今年は全日本に参戦せず、この8耐に集中して戦うことになったので時間的に厳しいのですが、三人で力を合わせてバイクのセットアップを行っています。自分的には楽しく走れるレベルには到達できていたのですが、変な欲を出さす、チームの力をしっかり出し切れるよう頑張りたいと思います。」
S-PULSE DREAM RACING・IAI 生形 秀之
「マーセルがトレーニング中にケガをしてしまったり、昨日今日と気温があまり上がらなかったりといろいろ誤算があって、その対応に追われてしまいました。それでもアレックスが急遽チームに加わってくれて良い仕事をしてくれているので、だいぶ助けられています。本当はトップ10トライアルにも出てマーセルを走らせてあげたかったのですが、ほんの少しの差で出られず、すごく残念です。あとコンマ1秒くらいなら頑張れたと思うので、自分自身にガッカリです。でも気持ちを切り換え、決勝に向けて準備していきたいと思います。」
S-PULSE DREAM RACING・IAI マーセル・シュロッター
「先週のトレーニング中に右腕をケガしてしまい、チームに迷惑を掛けてしまいましたし、自分自身、このレースウイークをすごく楽しみにしていたのでちょっと残念な気持ちです。とは言え、生形さんを始めとしてチームのみんながサポートしてくれて、楽しく予選を走ることができました。まだ腕は完全ではありませんが、大丈夫です。」
S-PULSE DREAM RACING・IAI アレックス・カドリン
「急遽チームに加わることになって、準備する時間が十分ではないのは事実ですが、素晴らしいチームとマシン、チームメイトに助けられて、とても楽しくレースウイークを過ごすことができています。」
RESULT
2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース 公式予選総合結果
順位ゼッケンチーム名マシンライダー平均タイム
1#21ヤマハ ファクトリー レーシング チームYAMAHA中須賀 克行
Alex Lowes
Michael van der Mark
2'07.116
2#12ヨシムラスズキMOTULレーシングSUZUKI
GSX-R1000
シルバン・ギントーリ
ジョシュ・ブルックス
津田 拓也
2'07.523
3#634MuSASHi RT HARC-PRO.HondaHonda高橋 巧
Jack Miller
中上 貴晶
2'07.538
4#11Kawasaki Team GREENKawasaki渡辺 一馬
Leon HASLAM
Azlan Shah Bin Kamaruzaman
2'07.867
5#5F.C.C.TSR HondaHondaDominique Aegerter
Randy De Puniet
Josh Hook
2'07.919
6#7YART-YAMAHAYAMAHABroc Parkes
野左根 航汰
Marvin Fritz
2'08.176
7#71Team KAGAYAMASUZUKI
GSX-R1000
加賀山 就臣
ハフィス・シャーリン
浦本 修充
2'08.553
8#19MORIWAKI MOTUL RACINGHonda高橋 裕紀
清成 龍一
Dan Linfoot
2'08.796
9#25Honda鈴鹿レーシングチームHonda日浦 大治朗
亀井 雄大
安田 毅史
2'08.984
10#22Satu HATI. Honda Team AsiaHondaDimas Ekky Pratama
Md. Zaqhwan Zaidi
Ratthapong Wilairot
2'09.295
11#95S-PULSE DREAM RACING・IAISUZUKI
GSX-R1000
生形 秀之
マーセル・シュロッタ―
アレックス・カドリン
2'09.386
16#03MotoMapSUPPLY FutureAccessSUZUKI
GSX-R1000
ジョシュ・ウォーターズ
青木 宣篤
今野 由寛
2'09.955
22#1SUZUKI ENDURANCE RACING TEAMSUZUKI
GSX-R1000
ヴァンサン・フィリップ
エティエンヌ・マッソン
濱原 颯道
2'11.513
49#27TransMapレーシング・
Team長野 with ACE CAFE
SUZUKI
GSX-R1000
大石 正彦
櫻山 茂昇
木佐森 大介
2'15.486
50#20KMⅡ Z-TECHSUZUKI
GSX-R1000
和田 憲史郎
川瀬 和希
齋藤 達郎
2'15.870
55#29DOG HOUSE BOM KOODSUZUKI
GSX-R1000
岩谷 圭太
安福 央樹
吉道 竜也
2'16.107
60#31浜松チームタイタンSUZUKI
GSX-R1000
犬木 翼
武田 数馬
大城 光
2'16.833
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