今年で40回目を迎える国内二輪ロードレース最大規模のイベント、鈴鹿8時間耐久ロードレースが今年は7月30日決勝で行われる。例年通り、決勝に向けた車両メーカーとタイヤメーカーテストが7月5日・6日に、合同テストが11日・12日・13日に三重県鈴鹿サーキットで行われた。
まだ梅雨の明けないこの時期に行われるテストは、レースウイークが真夏日になることがほとんどのため、できる限りドライ、それも高温下で走行したいところ。ところが最初のテスト直前に台風3号が発生し、5日に三重県を通過するという予報が出てしまった。結果的にこの台風は前日に通過したものの、最初のテストとなる5日の3本の走行は、1本目がフルウエット。2本目が降ったり止んだりのハーフウエット、3本目はドライタイヤで走行できるコンディションになったものの、途中で雨が降り出すという難しいコンディションになってしまった。
初回のテストにスズキ勢からは、YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING(以下、ヨシムラ)の津田拓也、シルバン・ギントーリ、Team KAGAYAMA(以下、カガヤマ)の加賀山就臣と浦本修充、S-PULSE DREAM RACING・IAI(以下、エスパルス)から生形秀之とマーセル・シュロッター、MotoMapSUPPLY FutureAccess(以下、モトマップ)の今野由寛と青木宣篤らが参加した。
フルウエットの1本目はカガヤマが2'21.212でトップタイムをマーク。 好調な滑り出しを見せた。7番手に2'26.607でヨシムラ、13番手にモトマップが2'28.984、エスパルスが2'35.553で19番手となった。
2本目はカガヤマが2'11.909で2番手、ヨシムラが2'13.587で6番手、モトマップが2'15.592で13番手、エスパルスが2'17.463で19番手。
3本目はヨシムラが2'09.638で2番手、エスパルスが2'11.337で8番手、カガヤマが2'11.492で10番手、モトマップが2'12.974で17番手となった。
翌日はタイヤメーカーテストとなり、天気も回復。朝から爽やかな晴天となった。この日は午前9時からと午後2時からそれぞれ1時間半のセッションが2本行われた。
1本目はヨシムラが2'08.391で2番手、カガヤマが2'09.803で11番手、エスパルスが2'10.258で12番手、モトマップが2'12.179で26番手となった。
2本目はヨシムラが2'07.232でトップ。カガヤマが2'09.177で10番手、エスパルスが2'09.661で13番手、モトマップが2'10.878で19番手となった。
この結果、第1回テスト総合トップは2'07.232でヨシムラ、カガヤマが2'09.177で11番手、エスパルスが2'10.220で15番手、モトマップが2'10.878で20番手となった。
翌週は鈴鹿サーキット主催の合同テストが三日間行われた。このテストはA、B二組に分かれ走行する。初日は12時から45分間のセッションが1回、さらに午後3時15分から75分間のセッションが1回あり、午後6時40分からナイトセッションも行われた。
このテストには、SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM(以下、SERT)からヴァンサン・フィリップ、エティエンヌ・マッソン、ヨシムラから津田拓也、シルバン・ギントーリ、ジョシュ・ブルックス、カガヤマから加賀山就臣、浦本修充、ハーフィス・シャハリン、モトマップから今野由寛、青木宣篤、ジョシュ・ウォーターズ、エスパルスから生形秀之とマーセル・シュロッターらが参加した。
1本目A組ではSERTが2'13.022で16番手、B組ではヨシムラが2'09.287でトップ。カガヤマが2'10.503で9番手、エスパルスが2'10.732で11番手、モトマップが2'11.751で15番手となった。
2本目はA組でSERTが2'12.124で15番手、B組ではヨシムラが2'08.179でトップ、エスパルスが2'09.540で6番手、カガヤマが2'10.650で10番手となった。この結果、初日総合ではヨシムラが3番手、エスパルスが14番手、カガヤマが18番手、モトマップが34番手、SERTが37番手となった。
二日目は雨の予報が出ていたが、太陽が顔を出し、ドライコンディションで走行を始めることができた。1本目のA組ではSERTが2'12.268で17番手、B組ではヨシムラが2'07.954でトップ、エスパルスが2'09.403で7番手、カガヤマが2'09.668で9番手、モトマップが2'10.947で12番手となった。
2本目はA組のSERTが2'12.648で17番手、B組ではヨシムラが2'09.475で3番手、エスパルスが2'10.203で7番手、モトマップが2'11.156で12番手となった。
3本目は最初に走るB組の開始直後にゲリラ豪雨のために赤旗中断となってしまい、走行が再開されたものの、その後はフルウエットになってしまった。そんなコンディションの中、B組ではヨシムラが2'08.732で3番手、エスパルスが2'10.984で9番手、カガヤマが2'11.031で11番手、A組ではSERTが2'14.208で5番手となった。二日目総合は、ヨシムラが2番手、エスパルスが14番手、カガヤマが16番手、モトマップが26番手、SERTは36番手となった。
三日目はドライコンディションで全スケジュールを消化。1本目はA組でSERTが2'11.811で14番手、B組ではヨシムラが2'08.838でトップ、エスパルスが2'10.028で7番手、カガヤマが2'10.501で10番手、モトマップが2'10.819で13番手となった。
2本目はA組でSERTが2'12.565で16番手、B組ではヨシムラが2'09.034で3番手、エスパルスが2'09.683で8番手、カガヤマが2'10.372で9番手、モトマップが2'11.192で13番手となった。
3本目はB組でヨシムラが2'08.870で5番手、カガヤマが2'09.032で7番手、エスパルスが2'09.157で8番手、モトマップが2'09.628で12番手、A組ではSERTが2'12.507で18番手となった。
この結果、三日間のテストの総合ではヨシムラが6番手、カガヤマが15番手、エスパルスが18番手、モトマップが23番手、SERTが42番手となった。
これで事前テストはすべて終了。チームはレースウイーク初日となる7月27日まで、さらに準備を進めることになる。