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2015 SUZUKA 8 Hours
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2015 鈴鹿8時間耐久ロードレース
Racing Report
2015年7月7日(火)、8日(水)
鈴鹿8時間耐久ロードレース 第2回公開合同テスト
場所:三重県・鈴鹿サーキット

6月3日・4日に行われた第1回テストに引き続き、第2回テストが7月7日・8日に鈴鹿サーキットで行われた。

スズキ勢では、ヨシムラ・スズキ・シェル・アドバンスから津田拓也/アレックス・ローズ、Team KAGAYAMAから加賀山就臣/芳賀紀行/清成龍一、Moto MAP SUPPLYから今野由寛/青木宣篤/生形秀之、さらに海外の耐久チームであるスズキ・エンデュランス・レーシング・チーム(SERT)からヴァンサン・フィリップ、アンソニー・デラール、エティエンヌ・マッソンらが参加した。

8耐へ向け、できるだけ高温下のドライコンディションでテストを行いたいところだが、梅雨前線に加え、台風も太平洋上に発生したことから、時折強い雨が落ちてくる中で二日間のテストを行うこととなった。

初日は午前中に1時間、午後75分間、さらに1時間の夜間走行含め、すべての走行がウエット。辛うじて夜間走行時に雨が弱まったが、それでも路面は完全なウエット状態だった。

翌日は午前中最初の45分間の走行はハーフウエットからドライ、続くこの日2本目の45分間のセッションはドライで行うことができ、各チームともにここで今回のテストベストをマークすることとなった。

スズキ勢ではヨシムラ・スズキ・シェル・アドバンスの津田が2'8.430で総合2位に付け、Team KAGAYAMAは、この日に乗り始めたばかりのGSX-R1000で清成が2'8.559で総合4番手、Moto MAP SUPPLYは2'11.098で11番手、SERTは2’11.444で12番手となった。

さらにタイムアップしていきたいところだったが、午後には再び雨が降り出してしまい、90分間のセッションはフルウエット。結果的に、ウエット走行中心の第2回テストとして終了した。

決勝へ向けて最後のテストとなる第3回テストは、来週の14日・15日に行われる。


ヨシムラスズキシェルアドバンス 加藤 陽平 監督

「今回のテストはチームとして、大きな二つのテーマを持って臨みました。一つは、先月の第1回テストから行ってきている開発作業で、もう一つは今回、初の鈴鹿、初のヨシムラのマシンに乗ることになるアレックスに経験を積ませる、というものです。開発作業を担当してもらっている津田選手は、SUGOのレースで転倒してしまい、その影響からまだ体調がすぐれず、連続して周回数を稼ぐことができないので、その部分では思うように作業を進めることができませんでした。ただ、アレックスに関しては、ずっと雨になってしまってコンディション的には厳しかったのですが、それでもドライで走り始めて2周目に2分11秒台に入り、その後は連続して9秒台でラップしてくれました。やはり期待していたパフォーマンス通りなので、それが確認できたのはチームとして大きな収穫です。来週のテストでは、今回できなかったタイヤのチョイスや燃費などの作業を進めることになります。チームとしてもう1ランク、マシンのポテンシャルを引き上げたいので、開発作業もさらに続けていきたいと考えています。」

Team KAGAYAMA 斉藤 雅彦 監督

「今回のテストでいちばん確認したかったのは、清成にチームのマシンを乗ってもらってどういうタイム、どういうコメントが出てくるのか、ということでした。相性というものがありますので、思うように乗れないと言われてしまうとチームとして厳しい状況になってしまうのですが、結果的にチームベストの2'8.559というタイムを出してくれて、さすがですね。それがこの二日間でのもっとも大きな収穫です。芳賀も、昨年はフルでシリーズを戦っていなかったこともあり、第3ライダー的位置付けを受け入れてくれて、苦労させてしまったのですが、今年は600に乗ってレースをしていることもあり、雨のセッションでもかなりの速さでしたし、本来の走りを見せてくれるはずです。転倒もありませんでしたし、無事に二日間のテストが終わって、それが何よりです。さらに来週のテストでは次のステップのテスト項目をしっかりこなせるよう頑張りたいと思います。」

MotoMap SUPPLY 愛知 靖史 監督

「マシンは全日本で今野が走らせている仕様が基本なので、そのバイクを青木さんと生形さんに理解してもらう、というところから今回のテストはスタートしました。青木さんも生形さんもJSBマシンに乗った経験はあるので、我々のマシンに実際に乗ってみてのフィーリングを今野とディスカッションしながら理解を深めてもらう、という作業になりました。さらに開発要素もあるので、それには生形さんに乗ってもらい、これまで開発してきている延長線上にあるマシンには青木さんに乗ってもらい、セットアップをそれぞれ進めました。青木さんは経験が豊富なので、我々の方向性を理解してもらいながら、プラスαの要素を足してもらえればと期待していましたが、実際に様々なコメントをフィードバックしてもらえています。従来型のマシンではある程度レース実績も見えているので、新たな開発要素のポテンシャルもうまく引き出しながら、さらに上のレベルに行ける仕上げができることをねらっています。そのあたりは来週、進めていきたいと考えています。」