MotoGPとは

二輪のロードレース世界選手権で、最高峰のカテゴリーです。2001年まではWGP(World Grand Prix)という呼称が一般的でしたが、2002年に当時の500ccクラス(現在は4ストローク1000cc)、がMotoGPクラスと名前が変わり、現在ではシリーズ全体の呼称にも使われています。

スズキ 世界グランプリ ヒストリー

 スズキの世界グランプリ(以下、GP)への挑戦は1960年シーズンにスタートしました。RT60で125ccクラスに、翌61年にRV61で250ccクラスに、そしてさらに翌62年にRM62で、新設された50ccクラスに参戦を開始。50ccクラスでは初代チャンピオンを獲得しました。
 63年にはRM63で、伊藤光夫がマン島TTレースを日本人として初制覇したのをはじめ50cc/125ccの世界チャンピオンとなり、特に50ccクラスでは68年までの7年間で6度のチャンピオンを獲得しました。
 その後、67年を最後にGPへの参戦を休止するも、74年から500ccクラスに復帰。76~77年にはバリー・シーンが、81年にはマルコ・ルッキネリが、そして82年にはフランコ・ウンチーニが世界チャンピオンを獲得しました。この間、76年から7年連続してマニュファクチャラータイトルも獲得しています。
 83年には再びGP活動を休止。その後、87年に新開発V4エンジンを搭載したRGV-Γで、スポット参戦から活動を再開し、翌88年から再びワークスチームとしてフル参戦しました。ライダーはケビン・シュワンツをエースに93年に世界チャンピオンとなり、シュワンツが引退すると、2000年にケニー・ロバーツ・ジュニアがチャンピオンを獲得しています。
 そして、2002年。世界グランプリが「MotoGP」と改称された年、マシンが2ストロークから4ストロークに変更されることが決定すると、当初03年からの参戦としていた予定を、1シーズン早め、02年から参戦をスタート。ニューマシンGSV-Rは、990ccの4ストロークV型4気筒エンジンを、500ccの2ストロークマシンと同サイズに収めたコンパクトなもので、初期型02年モデルのXRE0は、開幕戦の日本GPで2位という好スタートを切りました。
 GSV-Rは03年型でXRE1、04年型はXRE2、05年型はXRE3、06年型はXRE4へと進化し、800ccとなった07年にはXRG0となり、第5戦フランスGPで待望の初優勝を遂げました。
 800ccマシンはその後、5シーズンをかけてXRG4となる2011年型まで進化しますが、MotoGPマシンが1000cc化される時期にワークス活動を休止。再びトップグループでレースをするため、実戦参加を取りやめ、マシン開発を進めることになりました。
 そして2013年には、1000ccの新MotoGPマシンとなるXRH0を公開。オフィシャルテストにも参加したニューマシンは、GSX-RRと名づけられ、新たに並列4気筒エンジンを搭載。2014年シーズン最終戦のバレンシアGPのスポット参戦を経て、2015年から、フル参戦を再開することが決定しました。
今後のスズキMotoGPレース活動に、皆さまの熱いご声援を、よろしくお願いします。