SUZUKI 4X4 HISTORY

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ジムニー LJ10(1970年)

4WD市場に新しい価値観。ジムニー誕生

大排気量オフロード車がしのぎを削っていたマーケットに、初代ジムニー・LJ10は軽自動車規格のサイズで挑み、瞬く間に成功を収めた。
ボディーサイズは小さくても、大きな減速比と軽い車重のコンビネーションによる走破性の高さはホンモノ。
もちろん軽自動車ならではの低ランニングコストも人気の要因として欠かせなかった。
すでに商用軽自動車のキャリイへの搭載で熟成の域にあった空冷FB型エンジンの最高出力は25PS/6,000rpmに止まるものの、
わずか600kgの車重ゆえに登坂能力は27.5度と当時、主流だった大排気量オフロードに匹敵する性能。
また、最小回転半径は4.4mとコンパクトでオフロードにおける機動性の優位は明らかだった。
トランスファーのロー側ギア比は2.975、さらにトランスファーとデフの最終減速比は5.667。その数字を見るだけでも走破性の高さがヒシヒシと伝わってくる。

主要諸元

  • エンジン型式:FB型空冷2サイクル直列2気筒
  • 総排気量:359cc
  • 最高出力:25PS/6,000rpm
  • 最大トルク:3.4kg・m/5,000rpm
  • ボア×ストローク:61.0mm×61.5mm
  • サスペンション:リジットアクスル式半楕円リーフスプリング
  • 全長×全幅×全高:2,995mm×1,295mm×1,670mm
  • ホイールスペース:1,930mm
  • トレッド(前/後):1,100mm/1,100mm
  • 車両重量:600kg
  • ・主要諸元につきましては代表的なグレードのものを表示しています
  • ・最高出力・最大トルクにつきましては統一表記として「PS」「kg・m」を使用しています